LSEサマースクール体験記 2024年度

国際教養学部 経済経営学(EM)専攻 PDP8期生(2022年4月入学)
東京都・私立啓明学園高等学校 出身
■留学先大学:London School of Economics and political science
■留学期間(現地滞在期間):2024年7月
LSEサマースクール体験記
はじめに、私は2024年度の7月にイギリスの大学 (London School of Economics and Political Science) が提供している Summer School の内の1つのセッションに参加し、約3週間ロンドンに滞在しました。私が履修したコースはLSEが提供する100番台のコースで、科目の名前はME117 Probability and Statistics for Economics and Econometrics でした。このコースでは、3時間のレクチャーが12回と、少人数での90分クラスが12回行われました。レクチャーでは主に教授から新しい内容を学ぶ形であり、日本の大学の授業と似たような形式でした。また、少人数のクラスでは主に問題を少人数のグループで解き、そのあと教授が問題について解説する形式でした。このコースでは、問題集などを与えられましたが、課題などは特に無く、成績は、中間テストと期末テストの点数のみで決まりました。

私は、このサマースクールで色々な事を学び、様々な経験を積む事ができました。まず、サマースクールの授業で主に2つのことについて気づいたことや学びがありました。まずは私が履修した授業の内容です。PDPの授業で既に統計学の基礎は身に着けていましたが、新しい知識や、既存の知識の理解力を高めることができたと感じています。例えば、統計学でよく用いられている回帰分析や仮説検定などの知識をより深め、それらが推計統計学の手法であるという理解だけでなく、実際にどの場面で使えるのかなど実用的なことも学べました。2つ目に、授業の進み方が日本での授業と比べて少し異なっていると気づきました。サマースクールの授業では、出席している学生が皆授業に参加する意欲が高いように感じ、分からないことや授業の内容に少しでも関連するような疑問など積極的に質問していました。このことで、授業の進みが少し遅れるなどのトラブルもありましたが、学生たちの質問から話が発展していき、教科書の内容だけでなく様々な事も学べました。また、教授も統計学の手法を現実では実際にどのように用いているのかなどの説明もあり、長い授業時間でしたがそれも感じさせないぐらい充実していました。それとは逆に、授業内で苦労した点も少しありました。普段から授業を英語で受けているため、英語の面で困ることはそこまで多くはありませんでしたが、授業の内容で証明などを扱う問題の理解に少し苦戦しました。それでも、少し時間をかけて理解したり、現地で仲良くなった友達に聞くなどして解決することができたと思っています。このように、サマースクール授業ではこのような貴重な経験ができたと感じています。

次に、休日や授業時間外には学業以外の様々なことも経験することができました。私は1セッションだったので自由に使える休日が4日あり、ロンドン市内の観光に時間を割きました。有名どころだと大英博物館やベッキンガム宮殿などの観光スポットを見て回ることができ、充実した休みを過ごすことができたと思っています。他にも、外食に行き、イギリス料理のフィッシュアンドチップスやイタリア料理など様々な食事を楽しむことができました。関係ないのですが、イタリア料理やフランス料理のレストランが多く、イギリス料理のお店がそこまでなく探すのが少し大変でした。また、ロンドン市内の移動手段は地下鉄やバスなどが充実しており、思っていたより移動がスムーズにできたのもよかったと思いました。逆に授業外で少し苦戦したことは携帯の回線が途切れることが多々あったことです。しかし、多くの場合は友達と観光していたためそこまで致命的にならなかったので良かったです。

最後に、私が今回の留学を通じて最も成長できた点は自己管理能力だと感じています。また、英語を用いて不便なく暮らせることを実感できたことも自信につながりました。個人的に自己管理能力が成長できたと思う理由として3つ挙げられます。まず、生活面で体調不良にならないようにしっかりと栄養を取ることや、十分な睡眠時間を確保するなどしてイギリスに滞在している間、体調不良になることなく帰ってくることができたことです。つぎに、一日の目標やスケジュールをある程度決めて、その目標のため勉強なども頑張れたと思っています。例えば、勉強面ではテストに向けての目標を設定しつつ勉強し、それが成績につながったと感じています。最後に、日本で暮らしていると実感しないことを身をもって体験でき、それが私の成長につながったと感じています。例えば、治安や食文化の違いなどに適応する能力が少し育めたと思っています。

この留学を通じて様々な事を学んできましたが、今後の目標として今まで通りPDPのプログラムを継続して、残りの二年間はUOLの勉強に集中していこうと考えています。また、Boston Career Forum などの海外での就職活動の機会なども可能性としてあるので、機会があればこの留学で培った知識などを活用して就職活動も頑張っていきたいと考えています。