授業紹介

ヨーロッパ対外交流史

15世紀末のコロンブスの航海以降、ヨーロッパは世界に乗り出します。それはやがて大西洋の奴隷貿易へと道を開き、世界の一体化を進めました。のみならず、各地で出会う異なる人びととの接触から、自らを頂点とする人種観も形成していきます。現代世界の原型にもつながるダイナミックで動的な歴史を、巨視的に鳥瞰します。

現代ヨーロッパ社会論

通常「現代」は戦後からはじまると考えられています。戦前と戦後を分けるのは、もちろん第二次世界大戦です。しかし、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの紛争に見られるように、戦後の秩序は大きく揺るがされつつあります。そうした現状を踏まえつつ、ヨーロッパ社会の出来事について考えます。

フランス史

フランスのイメージといえば、自由や平等を唱えた革命が思い浮かぶでしょうか。この授業では「ジェンダー」や「宗教」を軸に、革命以降のフランスの歴史を通観します。これらの要素は、表層的な政治の変動からは見えにくい側面ですが、そこに注目することで今日のフランス社会をとらえる手がかりをつかみます。 

フランス語圏の文化と社会

1960年代までのフランスは、広大な植民地をもっていました。アフリカなど、独立後もフランスの影響が残る地域もあれば、海洋世界には実は独立していない地域もあるのです。それらフランスにかかわる地域を広く「フランス語圏」と捉え、フランスとの関係を解きほぐしながら、それぞれの特徴ある文化や社会を考察します。 

越境文化論

古今東西、芸術家は旅好きの傾向があります。自由な着想が湧き立つ環境を求めたのも一因ですが、情報を得る手段が限られた時代、文化的先進地を訪れることは、新しい芸術潮流を学ぶ唯一の機会でした。授業では海洋都市ヴェネツィアに焦点を当て、往来活発な芸術家の旅行により、独自の美術伝統がどう育まれたか考察します。 

ドイツ語圏の芸術

ドイツのアイゼナハやヴァルトブルク城と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。ここにはバッハやヴァーグナーのようなドイツを代表する作曲家、そして宗教改革者ルターが関わっており、様々な芸術作品の淵源となっています。ドイツ語圏の音楽を中心として芸術を横断的に学ぶことで、文化のダイナミズムを捉える視点を養いましょう。 

フランスの芸術

市民革命や産業革命による変動のなか、市民社会が形成される19世紀の欧州では、芸術のあり方も大きく変化します。この変革期に位置する芸術作品を取り上げ、造形表現の特質を捉えながら、歴史的文脈や思想的背景を検討し、美術の見方や考え方を多角的に学んでいきます。

ヨーロッパの神話と伝説

ヨーロッパの神話や伝説(フォークロアを含みます)からいくつか取り上げ概観し、共通する要素や食い違う点、さらに継承されてきた背景にも目を向けます。そこからは、関わってきた人々の営みが浮かび上がってくるでしょう。ゲームやアニメで見慣れた世界とは異なる、ヨーロッパ神話の横顔に出会えるはずです。

比較芸術論1

「ルネサンス」とは、もともと「再生」を意味するフランス語です。15~16世紀を中心とするルネサンス期の芸術家たちは、古典古代と言われる古代ギリシャ・ローマの文明文化にあこがれを抱き、その「再生」を夢見て写実的な芸術表現を模索しました。この授業では、そうした彼らの「古代復興」の取り組みに焦点を当て、ルネサンスの美術作品では、どのような点で古典古代からの影響が見られるのか、どのような点では芸術家の独創性が発揮されているのか、具体的に作品を比較し、史料を読解しながら分析を行います。
 

比較芸術論2

オリエンタリズムやエキゾチシズムといった概念を踏まえながら、ジェンダー・セクシュアリティの問題と人種の問題がいかに交差し、個人にどんな問題をもたらしうるかを考えます。

フランス文学史

フランス文学の歴史をそのはじまりから現代に至るまで、古典主義やロマン主義などヨーロッパの芸術全般を理解するために欠かせない重要な概念にも注目しつつ、作品の抜粋などを参照しながら学びます。

オーストリア・東欧文化論

19~20世紀のオーストリア(ハプスブルク帝国)の歴史を概観しつつ、チェコ人あるいはユダヤ人など、異なる民族や集団が織りなす文化圏を、主に近代ヨーロッパにおける<他者>という視点から考察します。

ドイツ語の世界

外国語としてドイツ語を学ぶ場合とは違う観点からドイツ語をとらえる授業です。ドイツ語に現れる人間言語の法則、ドイツ語とヨーロッパ社会史の関係、ドイツ語と日本語の共通点などを取り上げます。