SIM留学体験記

SIM留学体験記
経済学部 経営学科 PDP1期生(2015年4月入学)
東京都立富士高等学校出身
■留学先大学:Singapore Institute of Management
■留学期間(現地滞在期間):2017年9月~2018年7月
私は現在、武蔵大学とロンドン大学のパラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に所属しています。そして、2017年9月より11カ月、シンガポールのSingapore Institute of Management (SIM) に留学をしていました。SIMは武蔵大学と同じようにロンドン大学のカリキュラムを提供しているので、私はシンガポールで引き続きロンドン大学のカリキュラムを勉強していました。

PDPは留学なしで海外大学の学士号が取れるという利点がありますが、私がわざわざ留学を選んだ理由は、さらに厳しい状況でチャレンジしたかったからです。PDP1期生であり、さらに武蔵大学から初めての留学生、情報は全くといっていいほどありませんでした。たった一人の留学生であり、頼る人もおらず、ビザから家探しまですべて自分で解決しなければなりませんでした。しかし、この大変さ、苦労が私の成長に繋がったと思います。

SIMは、武蔵大のPDPとは全く違った環境で想像をはるかに超えた難しさでした。100人規模の教室、授業はもちろん100%英語、さらに、昨年よりも授業の内容はレベルアップしていて、一番つらかったことは、先生がシンガポール特有アクセント、シングリッシュで話すことです。最初は全くといっていいほど、授業の内容は理解していませんでした。そのため毎回授業終わりには、教授に質問しに行きました。おかげで、100人規模にもかかわらず、顔と名前を覚えてもらいました。

授業科目の中で特に力を入れたのはMacroeconomics(マクロ経済学)です。昨年の合格率は40%ととても低く、学校側も様々な対策をしていました。例えば、必須で授業以外の補講や、自由参加でPeer Assistant Learning (PAL)と呼ばれるディスカッション形式の授業にも参加しました。さらに、テスト期間になると、教授が特別にオフィスアワーを設けてくださっていたので、それにも参加しました。

試験期間中は、仲良くなったグループで朝から晩まで一緒に勉強しました。そこには、韓国、シンガポール、台湾、マレーシア、中国など様々な国から来た友達がいて、お互い質問しあったり、教えあったりして、点数を一緒に伸ばしていきました。おかげで、ロンドン大学の最終試験では全ての問題を解くことができました。その結果、Macroeconomicsは78点(評価A)、他にもMicroeconomics 81点(評価A)と履修した4科目すべてに合格することができました。

試験は5月中旬に終わり、その後私はシンガポールにある日本企業でマーケットリサーチのインターンシップを2カ月間経験しました。勉強だけでなく、海外で働くという経験もできて、視野が大幅に広がりました。

勉強だけでなく、週末は友達とよく遊びました。最初のころはシンガポールを案内してくれたのですが、新しいことを発見するのが大好きなので、毎週毎週外出していたおかげで、数カ月経つと、私の方が現地の友達よりも詳しくなってしまいました。また、勉強の合間のバドミントンもリフレッシュとなり、とても楽しかったです。一番の思い出は初めての海外年越しです。友達とプーケットに行き、ビーチや食べ物をたくさん楽しみました。

最後に、PDPから初めてのSIM留学生として選ばれて本当に良かったです。チャレンジの多い一年間でしたが、シンガポールで過ごしたことで大きく成長しました。この経験が将来に役立つように引き続きチャレンジを忘れないよう頑張ります。