授業紹介

東アジアの漢字文化演習

漢字は、中国で発生した後、ベトナム、朝鮮半島、日本など周辺諸国にも伝わって、漢字文化圏を形成しました。この授業では、漢字の発生と展開、その原理と機能、日本や中国の漢字改革、中世五山文学における漢詩の表現など、幅広い観点から研究していきます。 

民俗宗教論

日本各地には祭り、年中行事が伝承され、その背景には民俗信仰があります。本授業では、柳田國男、折口信夫の視点や方法に依拠しながら年中行事の淵源を探ります。祭り、年中行事をテーマに国内外各地での旅行、見学記も書きます。

中国思想史

孔子がつくりだし、孟子・荀子などが育てた儒教の倫理思想は、中国歴代王朝の国教となり、人間関係や社会秩序を二千年あまりにわたって規定しました。彼らがどのような倫理を求めたのか、儒教の倫理思想は皆を幸せにしたといえるのか、多角的に考察します 

日本民俗史

農業・漁業・林業・狩猟という生産活動とその空間の特徴を考えつつ日本の民俗を概観します。また、自身と民俗とのかかわりや現代社会との関係についても考えます。

イスラーム文化演習

食文化や風俗、聖地メッカ巡礼など、さまざまな角度からテーマ別報告や資料読解を行い、イスラームについて探求します。発表・討論を通じてプレゼンテーション能力を養成するとともに、日本語および外国語資料を活用するために必要な読解力も高めます。 

日本服飾文化史

現代のキモノの祖先である小袖を中心に、各時代の服飾の特殊性を明らかにしていきます。また、友禅染を中心とした意匠(デザイン)の変遷についても考えます。

日本芸能史

歌舞伎や能、舞楽といった日本の伝統芸能を時代や社会とのかかわりから紹介し、芸能という観点から日本史の歩みを再構築していきます。

中国史

伝統的中国社会を動かしていた原動力に、さまざまなトピックからアプローチします。武術などの伝統文化や、東アジア世界の連動性も取り上げます。

日本古典文学

2022年度より「上代・中古」「中世・近世」という2つの授業が開講されます。当時の文化や時代背景を学び、東アジアのほかの地域との比較を通じて古典文学をより深く理解することを目指します。

現代韓国論

現代韓国社会に見られるさまざまな文化現象を紹介・説明し、ダイナミックに変化していく人々の生活様式の力学をともに考えます。

日本の言語文化

国際化・情報化の現代における日本語の問題点を幅広く取り上げて考察します。日本語に対する専門的な見方を身につけ、日本語の運用力を高める基礎をつくります。

イスラーム文化論

国際社会を考える上で不可欠なイスラームに関する基礎知識を学ぶとともに、西アジア・中央アジア社会の歴史的な成り立ちを考えます。

日本中世史

日本列島の11~16世紀を対象に、政治・経済・文化の核となる京都と地方との人やモノの動きに着目することを通じて、中世社会の特質を論じます。前期は武士を、後期はさまざまなモノ資料を素材として取り上げ、講義を進めていきます。