授業紹介

日本近現代文学史

文学の歴史とは一体どのようなもので、それはいつ出来上がったのか。その背景にあったのは何か。文学史という制度そのものの成立から説き起こし、その欠点や限界も踏まえつつ、講義形式で近代文学の流れを学ぶ授業です。授業の特徴は、概念や作家名・作品名を羅列していくのではなく、具体的な作品を読み解いていくことです。文学史とのつながりや、その作品の特徴に関わる問いを設け、参加者全員で考え、答えをその場で読み上げてもらい、共有しながら授業を進行します。著名な評論や小説、詩の本文を少しずつ取り上げるので、一年間で100以上の作品を実際に読んだ経験を積むことになります。 

中国語圏思想史

孔子がつくりだし、孟子・荀子らが育てた儒教の倫理思想は、中国の歴代王朝に公認され、人間関係や社会秩序を二千年あまりにわたって規定しました。儒教の倫理思想とは何だったのか、それは皆を幸せにしたと言えるのか、多角的に考察します。長い伝統をもつ思想、過去の日本にも影響した思想だからといって、今日の私たちに有益であるとは限りません。負の遺産と呼ぶべき部分もしっかりと見つめつつ、あくまで思想史という立場から、儒教の正体を明らかにしてみましょう。思想史を学ぶとは、「思想したがる生き物」としての人間を冷静に観察することなのです。

イスラーム文化演習

聖地マッカ巡礼や食文化、風俗といった伝統的な事象はもちろん、ハラール産業やイスラモフォビアのような現代的な問題も取り上げ、テーマ別報告や資料分析を通じてさまざまな角度からイスラームを探求します。また、多文化共生社会の中でのイスラームに対する視座を獲得します。日本語論文や外国語資料を題材とし、各回ごとにそれに分析と考察を加えた内容の研究報告を担当してもらいます。そして、研究報告作成の過程で専門知識の調査能力や資料の解読能力を高めます。こうした研究報告と討論を通じてプレゼンテーション能力を身につけるとともに、学術的に論理を構成する力を養います。 

朝鮮文学演習・朝鮮文化演習

韓国・朝鮮の文学や思想、歴史や政治・経済、国際関係の変化など、さまざまなテーマが世界から注目を集めています。この演習では、そうした多彩な話題を理解しながら、現代の韓国・朝鮮を多角的に考えます。映画・ドラマ・K-POPなどの大衆文化、さらには食文化やライフスタイルの変化まで、身近な話題も幅広く取り上げます。参加者同士の交流を通じて、新しい発見や視点を共有できる場です。一緒に「いま」を感じ、未来へつながる知の旅に出かけましょう。 

東アジアの漢字文化演習

漢字は、中国で発生した後、ベトナム、朝鮮半島、日本など周辺諸国にも伝わって、漢字文化圏を形成しました。この授業では、漢字の発生と展開、その原理と機能、日本や中国の漢字改革、中世五山文学における漢詩の表現など、幅広い観点から研究していきます。 

民俗宗教論

日本各地には祭り、年中行事が伝承され、その背景には民俗信仰があります。本授業では、柳田國男、折口信夫の視点や方法に依拠しながら年中行事の淵源を探ります。祭り、年中行事をテーマに国内外各地での旅行、見学記も書きます。

日本民俗史

農業・漁業・林業・狩猟という生産活動とその空間の特徴を考えつつ日本の民俗を概観します。また、自身と民俗とのかかわりや現代社会との関係についても考えます。

日本服飾文化史

現代のキモノの祖先である小袖を中心に、各時代の服飾の特殊性を明らかにしていきます。また、友禅染を中心とした意匠(デザイン)の変遷についても考えます。

日本芸能史

歌舞伎や能、舞楽といった日本の伝統芸能を時代や社会とのかかわりから紹介し、芸能という観点から日本史の歩みを再構築していきます。

中国史

伝統的中国社会を動かしていた原動力に、さまざまなトピックからアプローチします。武術などの伝統文化や、東アジア世界の連動性も取り上げます。

日本古典文学

2022年度より「上代・中古」「中世・近世」という2つの授業が開講されます。当時の文化や時代背景を学び、東アジアのほかの地域との比較を通じて古典文学をより深く理解することを目指します。

現代韓国論

現代韓国社会に見られるさまざまな文化現象を紹介・説明し、ダイナミックに変化していく人々の生活様式の力学をともに考えます。

日本の言語文化

国際化・情報化の現代における日本語の問題点を幅広く取り上げて考察します。日本語に対する専門的な見方を身につけ、日本語の運用力を高める基礎をつくります。

日本中世史

日本列島の11~16世紀を対象に、政治・経済・文化の核となる京都と地方との人やモノの動きに着目することを通じて、中世社会の特質を論じます。前期は武士を、後期はさまざまなモノ資料を素材として取り上げ、講義を進めていきます。