授業紹介
金融論
金融学科の最も基本的な講義科目です。おカネ(貨幣)の種類、機能、保有動機などを理解した上で、日本の金融制度・システムについて詳しく学びます。貨幣の需要と供給を通して、金利・物価と実体経済(モノ、サービスの生産、流通)の相互関係も考察します。
投資政策論
ファイナンスの基本であるリスクとリターンについて学んだ後、価格下落リスクを踏まえたポートフォリオ運用を理解します。さらに投資信託の運用評価を学習した上で企業分析を行い、企業価値の評価を実践。実例に基づくケーススタディーにも取り組みます。
金融機関経営論
1990年以降のバブル崩壊による金融システムの不安定化と政府の対応を考察します。さらに金融規制の理論的根拠、国際的な銀行監督の枠組みであるBIS規制と金融機関のリスク管理の高度化、わが国の金融システムの抱える問題と将来について学びます。
ファイナンス3・4
国債や地方債、社債などの債券に関する商品特性を理解し、評価方法や投資手法についても学びます。さらにデリバティブ(損益が別の金融商品の価格によって決まる商品)の商品設計を理解し、数学や数値計算技法を駆使して価格評価やリスク評価を行います。
証券市場論
短期金融市場や債券市場、為替市場の仕組みと債券の価格付け、資産運用に関する基礎を学びます。また株式市場およびデリバティブ市場についても学習。経済ニュースをより身近な問題として捉え理解を深められるよう、最新のトピックも随時紹介していきます。
国際ファイナンス
国際的な資金の流れや国際分散投資について考察します。国内投資と異なり、対外投資では為替戦略が求められるため、為替レート決定や為替リスク、外為市場の現状についても取り上げます。
金融統計
日々変化する金融商品の価格や利子率は、金融・証券市場の動向を理解するための重要なデータです。この講義ではデータ分析に必要なファイナンスの数理と確率・統計の基礎について解説します。また、公表データを用いて情報処理の技法を習得することもねらいです。
財務報告論
証券アナリスト第1次レベル試験科目の1つである「財務分析」の試験範囲を学習します。学習内容は、日商簿記検定1級の範囲から財務諸表分析や企業評価に至るまで多岐にわたります。
金融法
企業が事業活動に必要な資金をスムーズに調達できることは、国民経済の発展にとって不可欠の条件です。円滑な企業金融を実現するための法規制(会社法や金融商品取引法)を取り上げて、法目的の実現という観点から、規制の必要性と合理性を確認します。