グローバル・データサイエンスコース(GDS)

新時代の共通語「データ」と「英語」、両方を身につけて世界が求める即戦力に

GDSについて

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グローバル化が進む社会のなかで、我々は好むと好まざるにかかわらず「世界」と仕事をしていかなければなりません。そのとき、最低限身につけておかなければいけないのが英語によるコミュニケーションスキルです。一方、あらゆるデバイスがネットワークに接続される現代社会のなかで、企業や行政といった組織には、大量のデータが日々蓄積されています。こうしたいわゆるビッグデータを、社会ときちんと結びつけて分析できる人材が求められています。
「グローバル・データサイエンスコース(GDS)」は、新しい時代の世界共通語である「データ」と「英語」の両方をしっかりと身につけるコースです。4年間の学びを通じて、社会学的な広い視野を持ち、実践的なデータサイエンスのスキルを備えた人材や、グローバルな視点を持ち、英語によるコミュニケーションが図れる人材へと成長することができます。それは、次代のより良い社会づくりへ貢献できる人材でもあるのです。

教員メッセージ

社会の本質を読み解き 世界に伝える力を習得してほしい

庄司 昌彦教授
社会学部 メディア社会学科 庄司 昌彦 教授
ビッグデータなどの活用で大切なのは、さまざまな仮説から導かれた証拠にもとづき、物事の本質を読み解くことです。GDSで身につく力とは、問題設定から分析、プレゼンテーションに至るまで一貫して考えるという、「データ活用」に関するプロセスを、高いレベルで実践する力。社会全体を客観的に見て、物事を批判的に考える社会学部に所属するGDSだからこそ可能なことです。さらに英語力を鍛えることで、世界中の情報源にアクセスでき、研究成果を広く活かすことができるでしょう。データ活用と英語ができれば、どんな分野でも活躍の場はあります。ぜひGDSで学び、新たな分野に挑戦してください。

GDSで身につく力

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1.徹底的に磨くデータサイエンス・スキル

近年、企業や行政などの組織に蓄積されるビッグデータが注目されています。ビッグデータとは何か、どのように活用されているかを学ぶ「データサイエンス基礎」をはじめとしたデータ利用スキルにかかわる科目はもちろん、社会学研究やメディア研究に必要な、社会調査や内容分析の方法論といった科目も数多く履修します。社会学的な方法論に習熟した上で、確かな技術にもとづいた社会分析ができる力を養います。

2.グローバルなコミュニケーション力

異なる文化圏で勉学をすることで、グローバルな視点を育成。協定留学を志す学生も多数います。1年次に実施する6週間の海外英語研修では、異文化のなかで集中的に英語を学び、英語力を確実にアップさせていきます。定評あるゼミでは、社会の課題を解決するために必要な対話力や共感力、調整力も鍛えられます。これらの学びと英語教育の相乗効果で、コミュニケーション力が磨かれます。

3.現場体験で鍛える実践力

大学で学んださまざまな知識や方法論が、社会に出たときに活用できるよう、学外での実践的な学びを重視し、学生が主体的に行動できる環境を整えています。1年次の海外英語研修のほか、2~3年次には「GDS実践」を用意。協定留学や海外ボランティア、企業インターンシップなどの異文化体験・現場体験を行うことで、グローバルに活躍できる視野と能力を育成します。このほか、企業と連携した取り組みも行い、実践力を養います。

GDSの特長

社会学科とメディア社会学科 両方の授業を履修可能

社会学科、メディア社会学科の授業を履修することで、深い社会学的洞察力と柔軟な発想力を養います。意義ある問題を提起して、提案を行う真のデータサイエンス力が身につきます。

英語力が飛躍的にアップする 6週間の英語研修

1年次の英語研修を経て、IELTSTM 5.5を大きく超える学生も。海外への興味・関心の高さから協定留学を志望する学生が多数います。

早期卒業制度

優秀な成績で卒業に必要な単位をすべて修得した場合には、3年次終了時点で卒業を認めます。卒業には卒業論文または卒業制作を提出する必要がありますが、GDSコースでは社会活動などにもとづく卒業活動報告書でも卒業が可能です。

入学後のGDSコース所属を 確約する入試方式

GDSコースは選抜制のコースです。入試方式によっては、GDSコースに所属する許可があらかじめ与えられます。
※入試方式は変更が生じる場合がありますので、ご確認ください。

GDSカリキュラム

GDSカリキュラム

企業との提携

さまざまな企業や行政との提携により、具体性を持った学びを提供しています。株式会社ADKマーケティング・ソリューションズからは、「生活者総合調査」(ADKマーケティング・ソリューションズが毎年実施している13,000サンプル規模の大規模シングルソース調査)のデータ提供を受け、 GDSでの授業でリアルマーケットの仮説検証・分析に携わります。またBIPROGY株式会社によるプログラムは、授業内容から使用する教材まですべて本コースのために開発されたものです。同社の講師による講義・事例紹介を通じて、データマーケティングの最先端を体感します。現実のデータ分析を経験し、実際の担当者から学ぶことで、将来のキャリアイメージを形成できます。

ADKマーケティング・ソリューションズとは

ADKマーケティング・ソリューションズ
マーケティング課題解決の統合的な提案・実施、デジタルおよびマスメディアのプランニング・ バイイング、データドリブン マーケティングなどを行うソリューション会社。

BIPROGYとは

BIPROGY
金融機関の基幹システム開発能力を持つ国内有数のICTソリューション提供企業。近年はあらゆる業界のマーケティングシステム、電子決済システム、地域医療連携など多彩な分野で実績をあげ、AIの活用にも取り組んでいます。

授業紹介

Introductory Sociology

Introductory Sociology
社会学の主要な理論や概念、社会学のさまざまなテーマ(格差、ジェンダー、教育、グローバリゼーションなど)を、英語で学びます。社会学的なものの見方を身につけることにより、社会の「常識」を疑い、現代社会のさまざまな課題を多様な視点から考察できるようになります。英語の文献を読み、英語で議論し、英語でレポートを書くことを通して、留学に不可欠な英語のアカデミック・スキルを高めます。

データサイエンス応用

gds授業紹介
この授業では、ADKマーケティング・ソリューションズから提供を受けた消費者調査データを用い、実践的な分析力を養います。通常の社会調査データにくらべて、変数の数、ケース数ともに大規模なデータを用い、従来の仮説検証型の分析のほか、マーケットバスケット分析などのデータマイニングの手法を学び、価値ある情報を引き出す技術を身につけます。

GDS実践

大学で学んださまざまな知識や方法論が社会で具体的にどう活用できるのかを体験するため、学外に出て社会の中で実践活動を行います。特にGDSで学んできた英語を使ったコミュニケーショ ン・スキル、社会調査やデータ分析などのデータサイエンス・スキルを活かした活動を通じて、グローバルに活躍できる実践力を身につけることが目標です。教員とよく相談し、先輩の事例なども参照しながら、各自の希望に合わせたプログラムをつくることが可能。ボランティアやインターンシップの行き先を厳選することで、今後の研究テーマや将来の進路につながることも期待できます。
【例】
  • 海外企業インターンシップ
  • 海外ボランティア
  • 国内企業データサイエンスインターンシップ
  • 国際協力NPO、NGOボランティア など

海外英語研修

海外英語研修
1年次の海外英語研修では、IELTS™などのスコアアップを図ることを大きな目標にしています。英語漬けになる日々は、確かなレベルアップにつながります。日本とは異なる文化や習慣を体験することで、語学を学ぶだけでなく、世界に対する視野が広がる有意義な時間を過ごせます。
※新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、日程の延期やオンラインプログラム、国内研修等の活用も検討することがあります。

将来イメージ / 実績

グローバル化する社会への対応が必要な企業、政府組織、非営利組織へ

グローバルに展開する企業や組織のなかでも、特にデータ分析を必要とする、創造性の高い職種での活躍が期待されます。
【例】
  • グローバル化に直接関わる企業
  • 商社・金融・証券・保険業
  • 外資系企業の国内スタッフ
  • 一般国内企業の海外進出部門 
  • 国内中小企業のグローバル対応人材
  • IT・ITサービス企業
  • 広告代理店・インターネット広告企業
  • 国内観光産業
  • 国家公務員・自治体職員(統計職など)
  • コンサルタント(都市計画、人材育成) 
  • まちづくり系企業
  • NPO・NGO 職員 
  • 国際機関職員 
  • 社会起業家 など
GDS 卒業生の実績

サイバー・コミュニケーションズ(総合職)※現:CARTA COMMUNICATIONS
日本テラデータ
富士通ソフトウェアテクノロジーズ ※現:富士通(SE)
農林水産省 統計部(国家公務員 一般職)など