授業紹介

社会学原論

社会学の基本的特徴および基本的な概念について理解することを目的とします。社会学的なものの見方・捉え方、さらに思考法を培うために、社会のしくみ(マクロ)と人間行為の意味理解(ミクロ)という双方向からの諸理論および方法論について学びます。

人口問題の社会学

少子高齢化や人口減少の進行等、「人口問題」という視点抜きで現在社会を語ることはできません。この授業では、人口の思想・理論、人口統計の見方、出生・婚姻・死亡などの動向の解説を行うとともに、日本社会の将来像についても詳細に検討します。 

若者の社会学

日本の若者文化論は、ロスジェネやニートのような労働問題、友人・恋愛・家族といった人間関係、ファッション・SNSのような文化との関わり、あるいは政治など、多方面に展開しています。これらのテーマを取り上げ、社会学的見解について理解を深めます。

政治社会学

 ワーキングプア、年金、気候問題は、なぜ解決されないのでしょうか。民主主義をキーワードに国家と社会のつながりの「失敗」を分析し、一人ひとりの声が届くような社会のあり方を考えます。単なる有権者ではない、「市民」になるトレーニングをします。

文化人類学

人はさまざまな環境のなかで多様な暮らしを営み、独自の「ものの見方」を育んでいます。その世界観によって多彩な「文化」が息づいています。そうした異文化との差異を認識し、他者理解の可能性を追求すると同時に、自文化に対する理解を深めることが目標です。

福祉社会学

社会全体の幸せを守るために、必要とする人に所得やサービスを届けることを「福祉」といいます。この授業では福祉を社会学的にとらえる方法を学び、福祉制度や少子高齢化・貧困などの問題を具体的に分析していきます。

カルチュラルスタディーズ

食べ物、仕事、スポーツ、マンガなどのポピュラー文化を対象にしながら、私たちの社会のあり方を考えます。通常、研究の対象にならないようなものを社会学的に見る、少し型破りな学問です。

ジェンダーの社会学

私たちの社会は階級や民族、性別などによってさまざまに分けられ、結びつけられていますが、とりわけ「自然」に見えるのが性別です。性別のあり方であるジェンダーを社会学することで、社会の風景は変わって見えてきます。

教育社会学

現代社会において教育を受ける機会の格差が人々のライフチャンスの格差を生み出していること、その教育機会の格差が人々の国籍、人種、性別、生まれた家庭環境の違いに影響されていることを、この授業では明らかにします。

家族と結婚の人類学

人は一生を通して人間関係の網の目のなかで生きています。この授業では家族と結婚をキーワードとして、世界の多様な人間のあり方を学ぶとともに、人と人をつなぎあわせる論理や制度について具体的に考察します。

アイデンティティの社会学

「私って誰?」この一見私的な問いのなかにも社会がいっぱい詰まっています。この授業では、「私」が社会的に成立する仕組みを他者や物語といった観点から明らかにし、心理主義化する現代社会で「私」が感じる不安の構造を解き明かします。

社会運動論

社会運動が再び注目を浴びています。「怒りで立ち上がった人々」というイメージが一般的ですが、個人や集団から社会的・歴史的背景までさまざまな要因が関係する、実は複雑な社会現象です。そのことを、具体的な社会運動の事例を通じて学びます。