LSEサマースクール体験記 2025年度
国際教養学部 経済経営学(EM)専攻 PDP9期生(2023年4月入学)
神奈川県・県立相模原高等学校 出身
■留学先大学:London School of Economics and political science
■留学期間(現地滞在期間):2025年6月~7月
神奈川県・県立相模原高等学校 出身
■留学先大学:London School of Economics and political science
■留学期間(現地滞在期間):2025年6月~7月

私が履修したコースはFinancial Markets and the Global Economy: The History of Bubbles, Crashes and Inflationsです。文字通り、財政市場や世界経済、バブルやインフレ、金融危機の歴史について学ぶコースとなります。私がこのコースを履修した理由は、現在BSc Economicsを専攻しており、経済学を学ぶ上でその背景や歴史を知っておくことで、自分の体系知識を深められると思ったからです。LSE Summer Schoolで受けられる科目はレベル1から3(それぞれ100 level, 200 level, 300 levelと表記される)のどれかであり、同じレベル1でも課題があるかないか、エッセイ形式の試験なのか否かによって難易度が変わり、三週間の勉強の仕方や過ごし方が変わってきます。私の科目はEC204という授業コードなので、200 level、つまりレベル2の科目になります。そのうえエッセイ形式の科目なので三週間なんとか授業についていける思いで頑張って勉強に励みました。課題は三週間のうち二週目に、1500 wordsを書かせられるエッセイを提出しました。エッセイのトピックは自分で考えるわけではなく、いくつかあらかじめ用意されているのでその中から一つ選び、どういうふうに書けばよいのかなどのガイドラインもあるのでそこまでエッセイ課題の負担はありませんでした。最後の週ではすべて記述式の試験があり、具体的には8つのトピックから二つ選んで記述して解答します。三週間なのでエッセイ形式の試験は大変ですが、学習意欲の高い人であれば乗り越えられる壁です。
授業は午前の部と午後の部に分けられており、私の場合は午前の部に90分の少人数セミナー、午後の部に180分の講義がありました。他の科目も似たような形式です。授業はリレー形式で週ごとに教授が交代しました。セミナーの教授はまた別の教授が三週間ずっと担当します。授業の雰囲気は総合的によく、セミナーではDiscussionの時間も設けられており、有意義な時間を過ごすことができました。授業内、特にセミナーで苦労した点は、自分以外アメリカ出身の人たちだったのでみんな会話のスピードが速いだけでなく、会話のレベルも高いので、理解に追いつくのに少し時間がかかったことです。しかし周りの人が気にかけてくれたことと自分から積極的に質問したりしたことで雰囲気にすぐ慣れることができ、勉強等も捗るようになりました。自分が思っていたよりも高難度のDiscussionなので、もし同じ科目を受けるならある程度の予習をすることをおすすめします。
人との交流に関しては正直三週間の中だけで人と会って友情を深めるのに限界があります。実はLSEに行く数か月前に、LSEのコース支払い等が完了したあとメールを通してUnibuddyというアプリに招待されます。そこでは寮のコミュニティーや科目のコミュニティー等があるので、そこのグループチャットを利用して同じ科目を受ける人、同じ寮に住む人を探し、ある程度仲良くなってからSNSを交換してそこからさらに実際会うまで仲を深めていくという方法で人との交流を図りました。例えば、私は実際、同じ科目の中では香港出身の人と、同じ寮の中ではチュニジア出身の人と仲を深め、それ以外ではモロッコやインド、シンガポール、オーストラリア、ロンドン出身の人と仲良くなりました。お互いそれぞれの国の背景や歴史、経済、文化などをシェアしたり、それぞれの苦労や今までのいろんな経験、将来何になりたいかなど聞くことができたので、とても貴重な時間で心に響いたものがたくさんあり、自分にとってのインスピレーションにもなりました。
私が滞在した寮はSydney Webb Hallで、LSEから授業料全額と三週間の宿泊費用の奨学金を頂いた場合は寮が指定になり、私もその一人なのでSydney Webb Hallで三週間過ごすことになりました。そこでは素敵な広場だけでなく、公共の卓球台やビリヤード台、映画鑑賞部屋、ジム、洗濯機と乾燥機の部屋、勉強部屋もあります。私は広場で朝学校に行く前にコーヒーを一服し、帰ってきたあとは寮の仲間と遊んだりジムに行ったりしました。それ以外は勉強や外食、観光の時間に費やしました。私はそれまで料理もしたことがなかったので、今回の留学を機に寮のキッチンでロンドン出身の人に料理を何度か教わりながら挑戦しました。ちなみに寮の前にSainsbury’sというスーパーがあるので、そこでよく食材や飲み物を買っていました。
今回の留学を通して成長できた点は、自立心と主体性です。言語や文化が異なる環境では、自分から動かないと何も始まらないということを強く実感しました。最初は戸惑いもありましたが、自分からクラスメートだけでなく現地の人たちに話しかけたり、イベント等に積極的に参加することで、自分で状況を切り拓く力が少なからず身についたと思います。また、異文化理解や柔軟性の大切さも実感しました。特に、日本とは全く異なる価値観や習慣に触れる中で、自分の考え方を押し付けず、相手の視点に立って考える大切さを学びました。
私はフライト到着日の翌日にLSEから寮までチェックインしに行く際に、ロンドンバスに乗っていましたが、スーツケースが大きすぎて、通路の邪魔になると運転手に叱られたので特定の場所に置くよう指示されました。しかし、他にもたくさんスーツケースの人がいたので最初誰に対してなんて叱っているのか分からず、運転手もサングラスをかけていて、自分ではないだろうと勝手に思っていました。少なくとも私はそのとき確認をとることができたのに、何も言わず怖気づいてしまいました。一人で遠くの国に留学しに行くのは初めてのことなのでいろいろ不安でしたが、叱られて初めてわかる環境の違いや文化の違い、人柄の違いを改めて強く感じることができたので、とても満足した三週間でした。現地の人たちは叱ってくれるが最終的には優しい言葉もかけてくれる、その運転手もその一人で、”Experience gives you knowledge.”と最後に言葉をかけてもらえ、とても印象に残りました。勉強を通して知識をつけて備えるということだけでなく、経験を知識にして次に備える、という経験則の視点に立って考える大切さも留学を通して改めて実感しました。
改めて、三週間という短い間でしたが、学業に関して教養を深められたことだけでなく、人とのつながりを得て国際的、社会的な視点をもつことができるようになり、さらには自立心も養うことができました。これらを糧に今後の学校生活をより一層有意義にして経験を積み、ロンドン大学の科目すべてFirst-Class Honourをとることを目標に勉学に励み、仲間との関わりも大切にしていきたいと思います。
授業は午前の部と午後の部に分けられており、私の場合は午前の部に90分の少人数セミナー、午後の部に180分の講義がありました。他の科目も似たような形式です。授業はリレー形式で週ごとに教授が交代しました。セミナーの教授はまた別の教授が三週間ずっと担当します。授業の雰囲気は総合的によく、セミナーではDiscussionの時間も設けられており、有意義な時間を過ごすことができました。授業内、特にセミナーで苦労した点は、自分以外アメリカ出身の人たちだったのでみんな会話のスピードが速いだけでなく、会話のレベルも高いので、理解に追いつくのに少し時間がかかったことです。しかし周りの人が気にかけてくれたことと自分から積極的に質問したりしたことで雰囲気にすぐ慣れることができ、勉強等も捗るようになりました。自分が思っていたよりも高難度のDiscussionなので、もし同じ科目を受けるならある程度の予習をすることをおすすめします。
人との交流に関しては正直三週間の中だけで人と会って友情を深めるのに限界があります。実はLSEに行く数か月前に、LSEのコース支払い等が完了したあとメールを通してUnibuddyというアプリに招待されます。そこでは寮のコミュニティーや科目のコミュニティー等があるので、そこのグループチャットを利用して同じ科目を受ける人、同じ寮に住む人を探し、ある程度仲良くなってからSNSを交換してそこからさらに実際会うまで仲を深めていくという方法で人との交流を図りました。例えば、私は実際、同じ科目の中では香港出身の人と、同じ寮の中ではチュニジア出身の人と仲を深め、それ以外ではモロッコやインド、シンガポール、オーストラリア、ロンドン出身の人と仲良くなりました。お互いそれぞれの国の背景や歴史、経済、文化などをシェアしたり、それぞれの苦労や今までのいろんな経験、将来何になりたいかなど聞くことができたので、とても貴重な時間で心に響いたものがたくさんあり、自分にとってのインスピレーションにもなりました。
私が滞在した寮はSydney Webb Hallで、LSEから授業料全額と三週間の宿泊費用の奨学金を頂いた場合は寮が指定になり、私もその一人なのでSydney Webb Hallで三週間過ごすことになりました。そこでは素敵な広場だけでなく、公共の卓球台やビリヤード台、映画鑑賞部屋、ジム、洗濯機と乾燥機の部屋、勉強部屋もあります。私は広場で朝学校に行く前にコーヒーを一服し、帰ってきたあとは寮の仲間と遊んだりジムに行ったりしました。それ以外は勉強や外食、観光の時間に費やしました。私はそれまで料理もしたことがなかったので、今回の留学を機に寮のキッチンでロンドン出身の人に料理を何度か教わりながら挑戦しました。ちなみに寮の前にSainsbury’sというスーパーがあるので、そこでよく食材や飲み物を買っていました。
今回の留学を通して成長できた点は、自立心と主体性です。言語や文化が異なる環境では、自分から動かないと何も始まらないということを強く実感しました。最初は戸惑いもありましたが、自分からクラスメートだけでなく現地の人たちに話しかけたり、イベント等に積極的に参加することで、自分で状況を切り拓く力が少なからず身についたと思います。また、異文化理解や柔軟性の大切さも実感しました。特に、日本とは全く異なる価値観や習慣に触れる中で、自分の考え方を押し付けず、相手の視点に立って考える大切さを学びました。
私はフライト到着日の翌日にLSEから寮までチェックインしに行く際に、ロンドンバスに乗っていましたが、スーツケースが大きすぎて、通路の邪魔になると運転手に叱られたので特定の場所に置くよう指示されました。しかし、他にもたくさんスーツケースの人がいたので最初誰に対してなんて叱っているのか分からず、運転手もサングラスをかけていて、自分ではないだろうと勝手に思っていました。少なくとも私はそのとき確認をとることができたのに、何も言わず怖気づいてしまいました。一人で遠くの国に留学しに行くのは初めてのことなのでいろいろ不安でしたが、叱られて初めてわかる環境の違いや文化の違い、人柄の違いを改めて強く感じることができたので、とても満足した三週間でした。現地の人たちは叱ってくれるが最終的には優しい言葉もかけてくれる、その運転手もその一人で、”Experience gives you knowledge.”と最後に言葉をかけてもらえ、とても印象に残りました。勉強を通して知識をつけて備えるということだけでなく、経験を知識にして次に備える、という経験則の視点に立って考える大切さも留学を通して改めて実感しました。
改めて、三週間という短い間でしたが、学業に関して教養を深められたことだけでなく、人とのつながりを得て国際的、社会的な視点をもつことができるようになり、さらには自立心も養うことができました。これらを糧に今後の学校生活をより一層有意義にして経験を積み、ロンドン大学の科目すべてFirst-Class Honourをとることを目標に勉学に励み、仲間との関わりも大切にしていきたいと思います。