グローバルプログラム

「言葉の力」と「世界を見る眼」を磨く2つのグローバルプログラム
グローバルプログラム
「言葉を備えた動物」と人間は古代から呼ばれてきました。
だとすれば、ある言語に習熟するということは、人間的な力を高めることを意味するはずです。そしてあらゆる文化はすぺての人々に開かれている、というひとつの事実に気づくことでしょう。
ある言語や文化を理解するということは、 「 世界 グローバル 」 への 挑戦 チャレンジ にほかならず、 すべての人々 ヒューマニティーズ に通じる扉を開くことなのです。 その先に広がる光景をとらえる眼差しが大切です。
今生きている人々だけでなく、過去の人々にも未来の人々にも通じる、そうした扉を開くための二つの新たなプログラムが、グローバル・チャレンジとグローバル・ヒューマニティーズです。

グローバル・チャレンジ(GC)

各学科で学ぶ外国の文化に関する知見を踏まえつつ、各外国語の総合的運用能力を高めることが本プログラムの目的です。外国語でディスカッションし、外国語の講義が受講できるレベルをめざします。

英語モジュール

英語英米文化学科の学生が選択できるプログラムです。総合科目、共通専門科目、専攻専門科目などから、推奨された科目を選択して履修します。英語で行われる授業を履修するとともに、協定留学や認定留学、海外で行われる各種のプログラム(現地実習やインターンシップ、ボランティア)を体験し、高度な英語力と実践力を身につけることが目的です。

英語プログラム

ヨーロッパ文化学科と日本・東アジア文化学科の学生が選択できるプログラムです。選択外国語Ⅱ、総合科目、共通専門科目などから、指定された科目を選択して履修します。共通専門科目の「GC英語」は必修です。さらに卒業論文を英語で執筆するか、英語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆して英語の要旨を付す必要があります。

ドイツ語プログラム/ドイツ語アソシエイト・プログラム

ヨーロッパ文化学科ではプログラム、英語英米文化学科と日本・東アジア文化学科ではアソシエイト・プログラムとなります。いずれも必修科目として「GCドイツ語」、関連科目として「ドイツ語圏の社会と文化」「ドイツ語論述実習」、準関連科目として「中級ドイツ語作文」「中級ドイツ語会話」「上級ドイツ語講読」が設置されています。留学できるレベルの高度なドイツ語力を身につけることが目的です。ヨーロッパ文化学科ではさらに卒業論文をドイツ語で執筆するか、ドイツ語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆してドイツ語の要旨を付す必要があります。

フランス語プログラム/フランス語アソシエイト・プログラム

ヨーロッパ文化学科ではプログラム、英語英米文化学科と日本・東アジア文化学科ではアソシエイト・プログラムとなります。いずれも必修科目として「GCフランス語」、関連科目として「フランスの歴史と社会」「フランス語論述実習」、準関連科目として「中級フランス語作文」「中級フランス語会話」「上級フランス語講読」が設置されています。留学できるレベルの高度なフランス語力を身につけることが目的です。ヨーロッパ文化学科ではさらに卒業論文をフランス語で執筆するか、フランス語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆してフランス語の要旨を付す必要があります。

中国語プログラム/中国語アソシエイト・プログラム

日本・東アジア文化学科ではプログラム、英語英米文化学科とヨーロッパ文化学科ではアソシエイト・プログラムとなります。いずれも必修科目として「GC中国語」、関連科目として「中国の社会と文化」「中国語論述実習」が設置されています。留学できるレベルの高度な中国語力を身につけることが目的です。日本・東アジア文化学科ではさらに卒業論文を中国語で執筆するか、中国語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆して中国語の要旨を付す必要があります。

韓国・朝鮮語プログラム/韓国・朝鮮語アソシエイト・プログラム

日本・東アジア文化学科ではプログラム、英語英米文化学科とヨーロッパ文化学科ではアソシエイト・プログラムとなります。いずれも必修科目として「GC韓国・朝鮮語」、関連科目として「韓国・朝鮮の社会と文化」「韓国・朝鮮語論述演習」が設置されています。留学できるレベルの高度な韓国・朝鮮語力を身につけることが目的です。日本・東アジア文化学科ではさらに卒業論文を韓国・朝鮮語で執筆するか、韓国・朝鮮語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆して韓国・朝鮮語の要旨を付す必要があります。

グローバル・ヒューマニティーズ(GH)

3学科共通プログラム 
各学科の科目群と比較しながら、GHラインナップの新しさを感じとってみてください。ゼミナールやワークショップでは、少人数の枠組みで、互いにグローバルな関心をもつ学生たちと、人文学部3学科の垣根を越えた交流も可能です。

※本プログラムの科目は、どの学科に所属していても履修することができます。

科目群と履修イメ ー ジ

「人文学入門」は必修です。その上で、「GH講義科目」「日本語ワークショップ」「GHゼミナール」から科目を選択して履修します。さらに卒業論文を外国語(英独仏中韓)で執筆するか、外国語文献を研究対象または参考図書とした日本語の卒業論文を執筆して外国語の要旨を付すことが必要です(使用する外国語は各学科内で指導可能な外国語となります)。

人文学入門

文学、芸術、歴史の3分野を軸として、そもそも「人文学」とは何かを学びます。各分野に通底する文献やテキスト(舞台芸術、美術作品を含む)を題材に、人文学の面白さと大切さを理解することに目標があります。自分にはどんな分野が向いているのか、また人文学はどのように現代社会と関係しているのか、考えてみてください。

GH講義科目

たえず更新される人文知をフォローしつつ、その基礎的知見の導入を図る新設の講義科目群です。「世界の中の日本文学」「日本の表象文化」「デジタル・ヒューマニティーズ」「世界の言語と社会」「ジェンダー研究入門」「身体と芸術」「歴史・記憶・アーカイブ」「人文批評入門」の8つの科目から構成されています。各学科における地域別の学びを補完することにポイントがあります。

日本語ワークショップ

日本語を多様な角度から見直し、より洗練された日本語力を身につけるためのワークショップです。ディベートや批評・創作等の実践を通じて、日本語の論理的・創造的な運用方法を学びます。卒業論文はもちろん、一般社会や大学院でも通用する語彙力、表現力、文章理解力、論理構成力を獲得することが目的です。外国語の習得を補助し、言語能力それ自体を総合的に高めることに重点があります。

GHゼミナール

3学科合同のゼミナール科目です。通常の発表やディスカッションのみならず、資料分析、フィー ルドワーク、 スポーツ、芸術批評、テクスト読解などを通じて、より実践的に人文的教菱を深めていきます。各学科で獲得する専門的な視点とはまた違ったより広い視野から、画ー化されがちな社会の趨勢を批判的にとらえる眼を養います。