プロジェクトの進め方

成長を助ける2段階システム

企業からの課題に対し、前半では学部の専門性を応用しつつ、各学部の異なる角度から課題に対して分析を行います。その学部別予備的調査段階を経て、その結果を中間発表会でプレゼンテーションしたのち、学部横断型活動段階に入り、合同チームとしてこれまでの調査結果についての情報を共有しつつ、担当企業が直面している社会課題、企業の対応状況を確認し、その上で私たちの未来をどのように創っていきたいのか、ディスカッションを重ねます。そして、チームで考えた提案を小冊子にまとめるために、コンセプトやコンテンツを決定し、記事の執筆やレイアウトします。最終報告会では、企業担当者に小冊子を配布し、評価を受けるとともに、社会課題の提案と小冊子をどんなプロセスで、どんな議論と調査を経て完成させたのかについて発表します。
成長を助ける二段階システム

プロジェクトの進め方

STEP1 : 課題提供企業からのプレゼンテーション

STEP1
土曜日を利用し、課題提供企業の担当者の方をお招きして、会社概要のプレゼンテーションを受けます。企業からの課題は、その企業をとりまく「社会課題への提案」です。プレゼンテーションの後には、学部横断チームになって、担当者の方へ自己紹介を行ったあと、その企業の経営方針や理念など、さまざまな視点から直接質問させて頂きます。

STEP2 : Phase1-学部別予備的調査

STEP2
学部ごとに分かれて、担当企業について徹底的に調べ、後半での「社会課題への提案」に必要な方針や内容の予備調査を行います。<企業活動の実態を多角的に分析する><歴史や理念などを手がかりに企業文化を探る><CSR、CSV、SDGsの概念と企業を取り巻く社会課題を調査する>など、各学部の専門性に応じた内容となっています。中間発表会では、企業担当者を招いて調査結果をプレゼンテーションします。


SDGs=持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

STEP3 : Phase2-学部横断型活動

STEP3
中間発表会後は、学部横断チームが本格的に始動します。前半のフェーズ1での調査した情報を持ち寄り、各学部の<知>を結集させ、企業の社会課題を解決するための提案を考えます。企業の担当者とも密に連絡を取り合い、議論に議論を重ねて、その企業の考え方にふさわしい内容のコンセプトやコンテンツ、デザインなどを話し合い、小冊子も作成します。

STEP4 : 最終報告会

STEP4
最終報告会では、実際に制作した『小冊子』を自分たちで簡易製本し、企業の方や来場者に配布します。また、社会課題への提案と小冊子をどんなプロセスで、どんな議論と調査を経て完成させたのかについて発表します。企業担当者の期待以上のものを作ることができたのか、試される一日です。

情報共有を円滑にする独自SNSを導入

情報共有を円滑にする独自SNSを導入
このプロジェクトでは、企業担当者と、異なる学部メンバーとのやりとりをスムーズに行うため、独自のSNSを活用しています。また、ブログでは毎授業ごとにその日の自分の活動を記入します。自分を振り返るきっかけになるため、就職活動での自己分析、自己PR に役立つと好評です。
活用例
教員
ゼミ終了ごとにブログに授業内容を書き込み、プロジェクトを行う他の教員に情報を提供し連携を図る。
ゼミごとのコミュニティに参加し、助言や意見を記入する。
学生
ゼミ終了ごとに自らの学びを省みてブログを書き込み、成長記録として保存する。
ゼミごと、担当企業ごとのコミュニティで、同じゼミの学生同士や他学部のゼミ生と情報を共有し、分担などの相談を行う。
課題に取り組む過程で生じた企業への質問を、担当企業のコミュニティに書き込む。
企業担当者
自社担当学生によるコミュニティで、学生からの質問に答える。

自分を知るためのキャリアコンサルティング

自分を知るためのキャリアコンサルティング
キャリアコンサルタント*によるアドバイスは、単に成果を評価するだけでなく、学生一人ひとりの成長をうながすための重要な要素です。(財)日本生産性本部登録のプロのキャリアコンサルタントが、ゼミ開始前(事前)と中間発表会後(中間)、最終報告会後(事後)の計3回、個人面談を行います。自己評価シートへの記入内容にもとづいてプロとじっくり話し合うことで、今まで気づかなかった自分の強み、弱みを発見でき、それをゼミの活動に生かすことで、より大きな成長をうながすことを目的としています。
 
*キャリアコンサルタント=就職を希望する人に対して、さまざまな相談支援を行う専門職。就職希望者が自らの適性、能力、経験などに応じて職業生活を設計し、効果的な職業選択や職業能力開発ができるように、個別に相談を行う。