サイエンスラボ集中講座B

サイエンスラボ集中講座B(自然科学集中プロジェクトB)

ねらい

集中的に授業を行うことで、通常の授業時間枠では実施できないような実験や観測に挑戦していく。

授業内容

2022年度の予定としては、適切な時期に3日程度の連続した日程で、江古田キャンパスにおいて、月や惑星の観察を行う。知らない人もいるかもしれないが、古代から知られている肉眼で観測できる5惑星は東京でも見ることができる。特に、明けの明星・宵の明星である金星や太陽系最大の惑星である木星はかなり明るく見える。そして条件がよければ、水星・火星・土星も東京の夜空に肉眼で観測できる。
  • 富士山と西の空に輝く金星
    写真1.富士山と西の空に輝く金星
ガリレオやニュートン、宇宙や星に対して、関心はあるが敷居が高いと感じている学生は少なくないであろう。この集中講座では、例えば、3日程度、木星とガリレオ衛星をデジカメや天体望遠鏡で観察する予定である。すると、下記の写真のようにガリレオ衛星が木星の回りを動いているのが簡単に分かる。もちろん、木星を回る衛星の存在は地球が必ずしも宇宙の中心ではないことの証明(天動説の反証)になり、400年前にガリレオが発見した事実を学生諸君が簡単に、そして実感をもって再発見できるのだ。

コンパクトデジカメで撮影した写真@東京
中央の最も明るく大きく見えるのが木星で、3つ乃至4つ見える小さな点がガリレオ衛星
 
  • 2021.09.21 
    写真2.2021.09.21 
  • 2021.09.22  
    写真3.2021.09.22  
  • 2021.09.23
    写真4.2021.09.23
ちなみに9月21日は満月で、上の写真の木星は西の空に見えており、東の空には下の写真のように月がビルの間から昇ってきていた。大都会であっても、木星はよく見えるし、カメラや望遠鏡を使えばガリレオ衛星も観測できることが分かるだろう。 
月がビルの間から昇ってきていた月
写真5.ビルの間から昇ってきていた月
夕方の時間帯は東京上空をひっきりなしに飛行機が飛んでおり、うまく時間が合うと、月に雁ではないが、月にツルを拝むことができる。 
月と飛行機
写真6.月と飛行機
飛行機
写真7.飛行機
ちょっと外に出て、一緒に空を眺めてみよう!「へぇ!」と感心することがたくさんありますよ!! 
2021年11月19日の部分月食の様子をご覧ください。