サイエンスラボ講座(物理学)

実験器具を操作し、身のまわりにある物理量を実際に測定することで、物理学を身近に感じるようになること、物理学の面白さを知ることを目的としています。実験室だけでなく、大学構内・屋外でも観測を行うため、さまざまな現象を発見できます。
近年、物理学を高校で学ばない学生が多くなっているようなので、テスターとか分光器、光ファイバー、トランジスタを手に取り、望遠鏡やデジタルカメラを操作することは、何か怖いような気もするし、でも一度は触れてみたいと思うのではないでしょうか。

文科系の皆さんには、特に、そのような機会を準備したいと思っています。さらに進んで、日常で経験するいろいろな物理現象に目を向け、なぜだろう?と考える習慣を身につけることも、私達教員は期待しています。

実験例

1.摩擦の実験

摩擦の実験
摩擦の実験
 日常生活において人は意識していないが、摩擦の作用を受けている。道路、階段を滑らずに歩ける、さらには靴下がずり落ちないズボンがお腹に引っかかる。机が動かない、椅子に腰掛けても滑り落ちない。切りがないほど摩擦がなければ人間の生活が成り立たない。写真はレールを物体が滑る時間を計測し動摩擦係数を求める実験。
 

2.光源のスペクトルの観察

 光を分解すると虹のようにいろいろな⾊の光に分かれる。この分けられたその光の帯のことを⟨光のスペクトル⟩という。回折格子を用いた簡易分光計を使って、様々な光源のスペクトルを観察する。写真は水素光源を観察している実験。2つの輝線が観察できる。
  • 水素の光源
    水素の光源
  • 水素の線スペクトル
    水素の線スペクトル
比較的簡単な実験を行うので、怖がらないでください。それに、他の物理学の科目の履修も必要としません。実験器具、装置などの知識、経験も必要としません。ただし、十分な好奇心とやる気は必要で、諦めることはありません。

実験は2から4人でグループを組み、役割分担し、協力して行う場合が多いので、多くの友達もできるかもしれません。受講生の皆さん、一緒に頑張りましょう!

サイエンスラボ講座(物理学)の担当教員は、武蔵大学教員の二人と、二人の自然科学職員も、様々な実験を助けてくれます。