ダイバーシティセンター長からのメッセージ
本学におけるダイバーシティセンターは発足から3年目を迎えました。めまぐるしく変化する現代社会において、多様性を尊重し、包括的な環境を築くことは、私たちがより良く生きるために欠かせない要素といえます。1年目は「武蔵大学障害学生支援基本方針」を全面的に改定し、「武蔵大学障害学生支援に関する基本方針」を定めました。2年目には、「武蔵大学における性的指向、ジェンダーアイデンティティおよび性表現の多様性に関する基本方針」を定め、学業、課外活動、研究、教育およびそれらを支えるさまざまな活動を行う上で、学生が有する多様な個性を尊重し、共に学び、その能力を十分に発揮でき、誰もが安心して過ごすことができる環境を整えてきました。そして、周囲の理解を促進するために、研修・イベント・情報発信など、さまざまな取り組みを進めてきました。その結果、学内でのダイバーシティに関する認識も高まり、違いを認め合うという考え方が浸透してきました。ここには、単なる違いの容認ではなく、それぞれの個性や背景に価値を見出し、尊重され、その多様性が社会全体の力になるという前向きな考え方が根底にあります。この考え方が確立されるようより一層の環境整備に取り組んでいきたいと思います。
本学ダイバーシティセンターにはより専門的な支援ができるようコーディネーターが常駐し、学生の支援ニーズを伺った上で、各部局と連携しながらサポートできる体制を整えています。ダイバーシティセンターでは、すべての学生が障害等の有無によって分け隔てられることなく、互いに個性、能力を認め合い、誰もが安心して学びたいことを学び、充実した大学生活を送れるよう、皆さんの声に耳を傾けながらサポートして参りたいと思います。
リベラルアーツ&サイエンス教育センター教授 森 健一