学生・先輩からのメッセージ
学生メッセージ
博物館実習の学びは、かけがえのない財産
人文学部 日本・東アジア文化学科 2016年3月卒業
埼玉県・県立越ケ谷高等学校出身
3年次の「博物館実習1、2」の授業カリキュラムは、学芸員課程の魅力のひとつです。たとえば、私が担当した神戸への研修旅行は、訪問する博物館の選定や交渉、交通手段、宿泊先も学生自身が手配し、学習計画の具体化・実践を行いました。学生間で話し合いを重ねながら活動を進めていきますが、行き詰まったときには先生方から親身な指導を受けることができます。社会人基礎力を身につけながら、文化・芸術を保存継承する大切さを学べたことは、かけがえのない財産になったと思います。
情熱を持って貴重な資料を継承する、心や姿勢を学んだ
人文学部 ヨーロッパ文化学科 2015年3月卒業
埼玉県・県立豊岡高等学校出身
3年次の博物館実習では、学芸員の方から直接指導を受けながら、自分たちで決めた学習テーマを皆と議論を重ねてつくり上げる楽しさがあります。実習を重ねるたびに、情熱を持って貴重な資料を守り伝える心や姿勢が大切なことも学びました。また、オープンキャンパスでは展示責任者となり、履修方法のパネル展示や練馬区所蔵品のミニ企画展を開催。来場者の気持ちを汲みながら解説することを心がけました。学芸員課程の先生や職員の方、卒業生の学芸員の方や練馬区とのネットワークに支えられながら、他の課程生と協力して目標を達成でき、自信がつきました。
先輩メッセージ
学生が主体となる実習で 多くのものを得た
埼玉県ふじみ野市教育委員会社会教育課 文化財保護係 学芸員
人文学部 日本文化学科(現 日本・東アジア文化学科)2006年卒業
もともと歴史好きだったので、日本史が学べ、学芸員資格が取得できる武蔵を選びました。3年次の実習はすべて学生が考え、博物館などにアポイントメントを取って取り組むものでした。事前準備から何カ月もかけ、大変だった記憶があります。だからこそ、身についたものも大きかったのだと思います。現在は埋蔵文化財を担当し、発掘調査と、その調査の成果としての報告書作成が主な仕事です。できるだけ多くの人に市の歴史や文化財に興味を持っていただき、未来へ伝えていきたいと考えています。
実践的な学びと活動が、 今に結びついている
川崎市市民ミュージアム(担当:民俗) 学芸員
人文学部 日本・東アジア比較文化学科(現 日本・東アジア文化学科)2012年卒業
3年次の「博物館実習1、2」では、実際に博物館の展示を行う展示業者の方や、各地の博物館・美術館の学芸員の方に仕事の話をうかがい、資料の取り扱いや展示台のつくり方などの実技を学びました。また4年次の展示実習では1つのテーマを決め、課程生全員で実際に展示をつくり上げ、ギャラリートークも行いました。そうした活動を通じ、学芸員としての知識を身につけられたのだと思います。今後は、展示を通じて子どもたちに地域の文化や歴史を未来へ受け継いでもらえるような仕事がしたいと考えています。
作品を扱う時の緊張感、 図録制作の考え方などが今も生かされています。
山種美術館 学芸員
人文学部 比較文化学科(現 日本・東アジア文化学科)2006年3月卒業
美術鑑賞が好きという理由で選択した学芸員課程でしたが、作品の取り扱いや写真撮影などの幅広い仕事内容を知り、学芸員として働くことへの意欲が高まりました。
現在の業務では、作品の取り扱い時には緊張感をもってきちんと向き合うこと、チラシや図録を制作する際の考え方など、授業や実習で教えていただいたことを今も忠実に守っています。作品の歴史的な重要性や、どのように鑑賞すれば作品の面白さがわかるのかを伝える学芸員という職務に、大きなやりがいを感じています。
学芸員課程で培ったちからが、 いまのわたしの財産
池田20世紀美術館 学芸員
人文学部日本・東アジア比較文化学科(現日本・東アジア文化学科) 2009年3月卒業
東京都・私立東京家政学院高等学校出身
私は学芸員課程で行動力やコミュニケーション力を培いました。現在勤めている美術館は学芸員実習先です。きっかけは、実習後に作品の展示替え作業のお手伝いを申し出たことだと思います。また、私が培ったコミュニケーション力は、学芸員となり展示解説をする際に、「来場者との対話を大切にした展示解説」として生かされています。博物館実習の授業カリキュラムは、学生が学習計画を考え、調べ、作り上げていきます。学生の自主性を尊重する武蔵の学芸員課程はきっと自分を大きく成長させてくれるでしょう。
自由で創造的な授業こそ、 学芸員課程の大きな魅力
京都府京都文化博物館 学芸員
人文学部日本文化学科 (現日本・東アジア文化学科)2003年3月卒業
埼玉県・県立蕨高等学校出身
学芸員は専門研究を深めるだけでは十分ではなく、さまざまな方々と連携し、協働することが何より求められる仕事です。課程の授業の「展示実習」では、 一緒に取り組んだ友人たちと何度も議論を重ねて、助け合いながら乗り越えました。この経験は私の仕事の原風景になっています。学芸員課程では学部や分野の枠を越えて協働しながら授業を創り上げます。この自由で創造的な授業こそ武蔵大学学芸員課程の大きな魅力です。
何ごとも貪欲に挑戦することが、 新しい世界を切り開く力になります
栃木県立美術館 学芸員
人文学部日本文化学科 (現日本・東アジア文化学科)2004年3月卒業
栃木県・県立宇都宮中央女子高等学校出身
作家や工房などの現地取材では、学芸員課程で身についた度胸と行動力が大変役立っています。また展覧会の企画運営にあたっては専門技術者との連携が不可欠です。皆で協力をして目標を達成するために必要なコミュニケーション力は、学芸員課程の活動を通して養いました。美術館が来館者の視野を広げ、人と作品との出会いの場であるように、学芸員課程もきっと皆さんの新しい世界への入口となるでしょう。