2024年度の活動報告
竹内広宜(研究会代表)
活動の実績
2024年度は、初年度(2023年度)に定義した「社会への発信」「研究コミュニティの創出」「研究環境の充実」の3つの柱に沿って以下の活動を進めた。
● 第4回公開セミナー(7月18日)
社会への発信
AIの社会浸透という本研究会が扱うテーマは研究者だけでなく、さまざまな実務家もそれぞれの業務視点で興味を持つと考え、第一線で活躍されている研究者および実務家の方による公開セミナーを開催した。実務家が参加しやすいよう、オンラインセミナーとして夕方の時間に企画した。2024年度は以下のとおり公開セミナーを3回実施した。
● 第3回公開セミナー(6月11日)
・ テーマ:対話システムの過去・現在そして未来
・ 講師:中野幹生氏 (株式会社C4A研究所/大阪大学/名古屋大学/名古屋工業大学)
● 第4回公開セミナー(7月18日)
・ テーマ:プロセスマイニングの理論と実践
・ 講師:斎藤忍氏 (NTTコンピュータ&データサイエンス研究所)、山崎優人氏(NTTデータ イントラマート 開発本部TechLab)
● 第5回公開セミナー(11月27日)
・ テーマ:AIの社会浸透を進める上で必要な人材
・ 講師:山口高平氏 (神奈川大学/慶應義塾大学)
研究コミュニティの創出
研究発表の場として、人工知能学会の研究会と協働し、研究発表会を本学にて以下の通り共催した。
● 第3回AIの社会浸透研究発表会(3月26日)
・ 人工知能学会知識流通ネットワーク研究会と共催
・ 発表件数:8
また、信州大学社会基盤研究所、岡山大学などを研究会メンバーが訪問し、ワークショップを実施した。「生成AIの活用したシステムモデリング」「ドローンの地域活用」などのテーマで議論し、2025年度以降のセミナー企画などに検討を進めた。また、他大学と共同で国際ワークショップを11月1-2日に幕張で開催した。
研究環境の充実
研究会として関連図書の購入し図書館に揃えた。2024年度は、生成AIやAIの歴史に関係する書籍を図書館に揃えた。また、揃えた書籍について広く学内外に認知いただくため図書館と合同で「身近な存在となったAI」というタイトルで企画展示(10月15日-11月16日)とブックトーク(10月31日)を実施した。
今後の展開
2025年度も引き続き「社会への発信」「研究コミュニティ創出」「研究環境の充実」の観点で活動する。
社会への発信
2024年度までと同様の形態でオンラインにて公開セミナーを実施する。2025年度は3-4回実施を目標とし、「AI実装のためのエンジニアリング」「生成AI時代のシステム開発」「特定分野におけるDX実践」「データエンジニアリング」といったテーマでセミナーを企画する。
研究コミュニティの創出
引き続き、情報処理学会や人工知能学会の研究会との共催で研究発表会を本学にて開催する。さらに、国際会議などで来日する海外の研究者を本学に呼び、国際ワークショップを実施することを検討する。また、研究会メンバーが外部の研究者と新たな研究コミュニティを創出することに対して、研究会として積極的に支援する。
研究環境の充実
引き続き広く研究会メンバーからヒアリングを行い、書籍の整備を継続して行う。