2023年度の活動報告

 竹内広宜(研究会代表)

活動の実績

2023年度は本研究会の初年度ということで、6月より活動を開始した。「社会への発信」「研究コミュニティの創出」「研究環境の充実」の3つの柱を定義し活動を進めた。

社会への発信
AIの社会浸透という本研究会が扱うテーマは研究者だけでなく、さまざまな実務家もそれぞれの業務視点で興味を持つと考え、第一線で活躍されている研究者の方による実務家向け公開セミナーを開催した。実務家が参加しやすいよう、オンラインセミナーとして夕方の時間に企画するとともに、イベント管理を行うWebツールに本研究会のサイトを作成し、セミナーの参加者管理や広報活動を行なった。2023年度は以下のとおり公開セミナーを2回実施した。

研究コミュニティの創出
研究発表の場として、情報処理学会と人工知能学会の研究会と協働し、研究発表会を本学にて以下の通り共催した。 

また、他大学や企業の基礎研究部門を研究会メンバーが訪問し、研究交流会を実施した。「システム開発における生成AIの活用」「マテリアルディスカバリー」などのテーマで議論し、2024年度以降のセミナー企画などに検討を進めた。

研究環境の充実
研究会メンバーのそれぞれの専門領域と関連するAIの書籍のうち、広く有益な図書を選定し、研究会として購入した。書籍については、大学図書館に配架した。2023年度は、AIと倫理・哲学・人材に関係する書籍を図書館に揃えた。

今後の展開

2024年度も引き続き「社会への発信」「研究コミュニティ創出」「研究環境の充実」の観点で活動する。
 
社会への発信
2023年度と同様の形態でオンラインにて公開セミナーを実施する。2024年度は「対話システム」「AI人材」などのテーマでセミナーを4回ほど企画する。大学の研究者だけでなく企業で研究開発をリードされている方にも講師をお願いすることを検討している。
 
研究コミュニティの創出
引き続き、情報処理学会と人工知能学会の研究会との共催で研究発表会を本学にて開催する。また、研究会メンバーが外部の研究者と新たな研究コミュニティを創出することを研究会として積極的に支援する。
 
研究環境の充実
引き続き研究会で扱う領域の書籍の整備を行う。また、大学図書館と協働し研究会として整備した書籍を中心に「AIの社会浸透」に関する企画展示・ブックトークを開催し、図書館利用者に研究会で扱っている研究領域について広く認知していただく。