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2016年度活動報告

武蔵大学経済学部経営学科 高橋徳行

1 2016度の活動実績の概略
 今年度は、大きく分けて3つの活動を行った。
 第1は、練馬区産業振興公社(練馬ビジネスサポートセンター)主催の講座「創業!ねりま塾『子ども起業塾』~社会ってどんなところ?~」の開催である。企画、場所の確保、当日運営のサポートを大学と練馬区が協働し、講座そのものは外部講師に依頼するという形を取っている。詳細は表1のとおりである。
 
表1 「創業!ねりま塾『子ども起業塾』~社会ってどんなところ?~」の実施内容
日時7月30日(土) 10:00~18:00
※開催場所、武蔵大学1号館1201教室
参加人数20名(定員20名)
対象小学4~6年生
講師コーディネート講師
川口 佐和子氏(中小企業診断士)
造形指導
清水 聖氏(株式会社飛翔舎「アトリエそるり」代表取締役)
講座内容 起業する際に必要な経営知識を得たうえで、チームごとに会社を起業する。紙粘土で作成した商品を販売し、その売り上げを競う形で進められた。未来の産業人材育成も加えて、紙粘土での商品作成から子どもの創造力を養う狙いもある。
 第2は、コミュニティビジネス「研究」講座の実施である。この講座は、2012年度から継続して実施している。研究講座は、コミュニティビジネスをより深く学習したい人やすでにビジネスを始めている人を対象に、コミュニティビジネスを取り巻く環境や周辺のホットな話題を取り上げ、関心だけある人、自分では始めるつもりはないがサポートすることに興味のある人、これから始めることを検討している人、そしてすでに始めている人たちなど、幅広い人たちを対象としていることに特徴がある。最終的な狙いは、コミュニティビジネスにかかる「コミュニティ」の形成である。そのため、研究講座は、単に講師の人が話しをして「終わり」というのではなく、最後の30分程度を、参加者同士の交流の場にあてている。
 今年度も計5回実施した。今年度は、地域活性化をテーマに、さまざまな立場で、地域へのサポートを実践している人たちに講演を依頼した。テーマに一貫性を持たせたことは、良い試みであった。
 しかし、反省点としては、参加者が定員割れをしていることである。昨年度のように練馬区の公設掲示板での告知ができなかったため、(区報の掲載については協力いただいた)、受付窓口を初めて武蔵エンタープライズに置いた。そのことが影響したか否かは不明であるが、講座の周知活動の在り方としては課題が残った。
 各講座のテーマ等は表2、そして参加人数は表3に示した。
表2 コミュニティビジネス研究講座の実施内容
 開催日時テーマ講師
第1回2016年9月27日(火)
1830分~2030
地域活性化のキーワード村上 義昭(日本政策金融公庫相互研究所主席研究員)
第2回10月4日(火)
1830分~2030
特産柑橘じゃばらで地域づくり
~人口450人、本州一小さい村の挑戦~
池上 輝幸(和歌山県北山村役場地域事業課主査)
第3回10月11日(火)
1830分~2030
ビジネスプランコンテストで創業人材排出
~中国地方一小さな市の挑戦~
中川 哉(島根県江津市政策企画化地域振興室長)
第4回10月18日(火)
1830分~2030
都農ワインの20年、地域と共に小畑 暁(有限会社都農ワイン取締役支配人兼工場長)
大熊 美音子
第5回10月25日(火)
1830分~2030
私の街づくり:北の屋台からマジック・ミュージアム坂本 和昭(坂本ビル株式会社・坂本商事株式会社代表取締役、観光カリスマ、マジック・ミュージアム館長)
開催場所武蔵大学1号館2階1404教室
表3 参加人数(定員30名)
実施日 9/27 10/4 10/11 10/18 10/25
参加人数 33 24 20 20 15
 
  第3は、地域のコミュテニィをベースとする活性化の取り組みに関する現地調査である。
 今年度は3つの地域に対して、計3回のヒアリング調査を行った。
 日程、テーマ、そして主な内容は、のとおりである。いずれも継続調査である。
表4 現地調査の概要
日程テーマ等主な内容
2017年
3月19日~21日
現地調査
鹿児島県奄美群島与論町
奄美群島の最南端にあり、沖縄返還前は年間50万人ちかくあった観光客が、今は15万人ほどに減少している。島には廃墟になりながらも取り壊しもできないホテルが数か所あるように、厳しい環境であるのは間違いない。しかしながら、大型観光地に飽きた人、沖縄石垣島にも匹敵する海の美しさ、そして小規模であるゆえのアットホームな雰囲気に惹かれ、リピーターになる人も少なくない。今回は、与論町商工会会長など、観光産業のキーマンにインタビューを行った。
2017年
2月21日~23日
現地調査
和歌山県北山村
地域活性化
地域資源を生かした活性化策をさらに発展させるために、地元で採れる柑橘じゃばらに注目し、販売する取組に関する現地調査。人口の少ない山村部での画期的な取り組みと地域行政の現状を調査した。町長および町役場担当者へのインタビュー調査を実施。
2017年4月25日~27日現地調査
宮崎県児湯郡郡農町
地域活性化
農産物としての葡萄を加工し、ワインとして出荷している地域第3セクターのワイナリーの現地調査。ワイン製造者、販売担当者へのインタビュー調査を実施。
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