2020年度の活動報告
2020年度の活動実績の概略
今年度は地域の「コミュニティの形成」と「創業」をテーマにしています。創業が活発な地域には、他の地域に見られないコミュニティとしての特徴があります。そのようなコミュティ形成の実質的な立役者をゲストにお招きし、聴講生の皆さんと一緒に、このテーマについて考えていきます。 |
回
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開催日時
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タイトル(テーマ)
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講師
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第1回
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2021年2月26日(金)
18:30~20:30
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コミュニティビジネスの現状と創業
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永沢 映 氏
NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター代表理事
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第2回
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2021年3月1日(月)
18:30~20:30
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地域はひとつのインキュベータ
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舩越 英之氏
滋賀県産業支援プラザ 創業支援課 課長心得
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第3回
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2021年3月3日(水)
18:30~20:30
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「百年の森林構想」から「生きるを楽しむ」へ
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上山 隆浩氏
西粟倉村 地方創生推進室参事
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回 |
第1回 |
第2回 |
第3回 |
受講者総数 |
11名 |
10名 |
13名 |
内 学生数 |
2名 |
1名 |
2名 |
回 |
日程 |
テーマ等 |
主な内容 |
1 |
2020年11月13日~15日 |
福井県越前市 タケフナイフビレッジ |
越前刃物は、700年の伝統を持ち、江戸時代中期に福井藩の庇護のもとで発展し、明治初期には年間百万丁の生産規模を誇っていたが、他の多くの産地と同様に、生活様式の変化や技術革新(ステンレス刃物の登場)で、衰退した。しかしながら、1980年代前半に、当時の若手職人10人が中心になって、製法においては伝統を守りつつ(鋼と地金を炉で熱してハンマーで叩いて成型)、新しいデザインを取り入れることを共通理解として、今の共同工房+共同販売所として、タケフナイフビレッジを作った。通常、このような施設は、創業者グループの高齢化とともに、勢いを失っていくのが常であるものの、タケフナイフビレッジは、次々の若手の入社があり、今もメンバーの半数は20代、30代で占められている。しかも、これらの若手は全国から集まってくるのであって、創業者メンバーの子供や親せきではない。製品自体も海外から評価されるなど、需要も堅調であり、産地の中では特異な存在である。この中の中心人物である加茂勝康氏には2018年度にコミュニティビジネス研究会で講演を行ってもらった。その時は、製品が講演の中心テーマであったが、コロナ感染が落ち着いた時は、若手が集まり、伝統産地が維持されている理由を中心テーマに講演会を実施したいと計画している。 |