2017年度の活動報告
武蔵大学経済学部 高橋徳行
2017年度の活動実績の概略
今年度は、大きく分けて4つの活動を行った。
第1は、練馬区産業振興公社(練馬ビジネスサポートセンター)主催の講座「創業!ねりま塾『子ども起業塾』~社会ってどんなところ?~」の開催である。企画、場所の確保、当日運営のサポートを大学と練馬区が協働し、講座そのものは外部講師に依頼するという形を取っている。詳細は、表1のとおりである。
表1 「創業!ねりま塾『子ども起業塾』~社会ってどんなところ?~」の実施内容
第2は、コミュニティビジネス「研究」講座の実施である。この講座は、2012年度から継続して実施している。研究講座は、コミュニティビジネスをより深く学習したい人やすでにビジネスを始めている人を対象に、コミュニティビジネスを取り巻く環境や周辺のホットな話題を取り上げ、関心だけある人、自分では始めるつもりはないがサポートすることに興味のある人、これから始めることを検討している人、そしてすでに始めている人たちなど、幅広い人たちを対象としていることに特徴がある。最終的な狙いは、コミュニティビジネスにかかる「コミュニティ」の形成である。そのため、研究講座は、単に講師の人が話しをして「終わり」というのではなく、最後の30分程度を、参加者同士の交流の場にあてている。
今年度も計5回実施した。今年度は、女性起業家をテーマに、さまざまな立場で、女性をサポートしている人たちに講演を依頼した。テーマに一貫性を持たせたことは、良い試みであった。しかし、反省点としては、参加者が定員割れをしていることである。今年度も練馬の公設掲示板での告知ができなかったため、周知不足が原因の一つと考えられる(区報の掲載については協力いただいた)。受付窓口は、昨年度と同様に武蔵エンタープライズに置いた。
各講座のテーマ等は表2、そして参加人数は表3に示した。
表2 コミュニティビジネス研究講座の実施内容
表3 参加人数(定員30名)
第3は、研究会内で講演会を開催し、地域のコミュニティビジネスについて、「官民一体となった地域活性化——読谷ククルリゾート沖縄の挑戦と成果——」をテーマに、最新の情報を共有したことである。詳細は、表4のとおりである。
表4 講演会の実施内容
第4は、地域のコミュニティをベースとする活性化の取り組みに関する現地調査である。
今年度は2つの地域に対して、計2回のヒアリング調査を行った。日程、テーマ、そして主な内容は、表5のとおりである。継続調査1件と新規調査1件である。
表5 現地調査の概要