2019.05.27

Category:経営学科

経営学科 准教授 高橋由香里

アルバイト経験が活きる企業分析

高橋(由)専門ゼミでは、会計情報を用いた企業分析を行っています。第1部では、会計学に触れたことのないゼミ生もいるので、まずは財務分析が題材のビジネス書を読みながら、会計の専門用語に慣れ、企業活動と会計数値との結びつきを考える練習をしています。

 

先日は、テキストにイオンの効率性分析の事例が出てきたため、セブン&アイホールディングスの分析を自宅課題としました。皆さんは、セブン&アイホールディングスと聞いて何の会社だとイメージするでしょうか。イトーヨーカドー、セブンイレブン、西武百貨店、それからセブン銀行など、様々な事業を行っています。実は、これらの事業形態を理解することが、会計情報を利用するための第一歩となります。例えば、テキストにはイオンの「売上高(営業収益)」としか記載がありませんが、セブン&アイホールディングスの実際の決算書を見ると、似たようなものとして営業収益、売上高、営業収入という3つの項目が並んでいます。では、これらの項目の違いは何でしょうか。財務指標を算出するためには、どの数値を用いたらよいのでしょうか。

 

ゼミ生に問いかけたところ、全員よくわからないということだったので、コンビニというヒントを出して、その場でスマートフォンを使って検索し考えてもらうことにしました。すると「フランチャイズ・・・?」「ロイヤリティ・・・??」と謎は深まる一方。

 

しかし、そこで活躍したのがコンビニでアルバイト経験のあるゼミ生でした。「オーナーさんがいて、でも店舗は会社が持っていて、売れたうちの何割かが会社に持っていかれて・・・」と、フランチャイズの仕組みを説明してくれました。だから会社の売上高には加盟店での売上分は計上されていない、という話をしていると、別のゼミ生から、加盟店に対する商品の販売(加盟店にとっての仕入れ)が会社の売上高に含まれるのではないか、という質問が。これに対しても、「自分が働いていた店舗では近所のお祭りに向けた特殊な注文が入ったりしていたので、仕入れは本部でなく店舗ごとにしているのではないか」とコメントしてくれました。

 

アルバイトに限らず様々な経験をもった人が集まり、知識を持ち寄ることで理解が深まるというのが、ゼミの良いところのひとつだと思います。

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