経済学部ゼミブログ

2025.03.12
- 経済学部
- 金融学科
インゼミを武蔵大学で開催しました
ブログ投稿者:金融学科 教授 大野 早苗
大野ゼミは2年生、3年生合同の縦ゼミで、2年生、3年生で一緒にグループ研究を行っています。その成果を、11月に開催しているインターゼミナール(以下、インゼミ)、1月に学内で開催されるゼミ対抗研究発表大会(ゼミ大会)で報告します。学習院大学の清水ゼミ、日本大学の松原ゼミ、東洋大学の川崎ゼミと一緒に行うインゼミは恒例の行事で、今年度は2024年11月16日(土)に武蔵大学の3号館の教室で開催しました。

インゼミは2部構成で、第1部は各大学の学生さんによる研究成果の報告会、第2部は開催校が企画するイベントとなっています。本年度は武蔵大学がホスト校でした。第2部のイベントを大野ゼミのメンバーで企画し、4つの大学の学生さんが交じる混成グループを作り、「成人年齢の引き下げを考える」というテーマでグループディスカッションをやりました。最初は緊張や遠慮の様子も見られましたが、徐々に打ち解けて活発に意見を交換し合いました。最後には各グループから結果を報告してもらいましたが、色々とユニークなアイディアを発表してもらいました。他大学の学生と交流を深める良い機会になりました。
研究報告について、武蔵大学からは、「地方銀行と地方創生の関わり」、「賃上げしている企業の傾向を知る」、「資源国の経済発展」というテーマで報告しました。グループ研究ではデータ分析を行うことが多いですが、「何を解明したいか」と「どんなデータなら入手できるか」を同時並行で検討することが多いです。「こんなことを解明したい」と考えても、それをサポートするためのデータがなければ、証明も難しいです。「こんなデータを収集したいと考えていたけれど、ここまでのデータなら集められる。これで何ができるだろうか。」と思案し、グループ研究の焦点を絞っていくことになります。たとえば、「地方銀行と地方創生の関わり」を研究したチームは、都道府県別であれば様々なデータを取得できるため、地方銀行の収益性を都道府県別データを用いて分析しました。地方銀行の営業エリアは都道府県とは完全には重複していないため、データの粗さは否定できないのですが、それでもおおよそ見えてくる傾向を手掛かりに、より個別具体的な状況の検討につなげていきます。厳密なデータ分析を行おうとすれば時間やお金がかかることもしばしばですが、時間や予算に制約があるなかで、できることを追究していくのです。

グループ研究で学びを深めるだけではなく、本年度はインゼミの主催者としていろいろと頑張ってもらいました。イベントの企画や他大学との連絡調整、資料の準備や当日の司会進行など、開催当日までやることがたくさんありましたが、その分だけ充実感も味わえたと思います。インゼミ終了後には懇親会を行いました。
他大学の先生方や学生さんから有益なコメントを頂きました。それを踏まえてグループ研究の内容を精査し、仕上げた内容を1月11日に開催されたゼミ大会で報告しました。「地方銀行と地方創生の関わり」チームは、経済Aブロックで準優勝しました。