経済学部ゼミブログ

2025.01.15

  • 経済学部
  • 金融学科

全国の学生と対等に討論する

ブログ投稿者:金融学科 准教授 中嶋 幹

朝一番に集合して、本番に臨みました
中嶋ゼミでは、3年次に証券ゼミナール大会に出場し、全国の学生と対等に討論できることを目標に活動しています。証券ゼミナール大会は、大学のゼミや研究会が一堂に会し、証券・金融に関連する課題を巡って熱い討論を繰り広げる大規模なイベントです。今年の大会には、全国から22大学、78チーム、368名の学生が参加します。

大会参加者は、主催者が提示する複数のテーマの中から関心のあるものを選び、そのテーマに基づいて論文を作成します。殆どのゼミ生にとって論文執筆は初めての経験であり、悪戦苦闘する声が聞かれました。「論点に沿って書くために色々試行錯誤しながら載せる図表や文章を考えた」「それぞれの論点で難しい内容を深く掘り下げることに苦労した」「新しい分野の知識を身に付けるところから始まったため、なかなか作業が進まず苦労した」

論文が完成すると、休む間もなく次の準備が始まります。①プレゼンテーション動画の作成、②他大学の論文の精読、③討論の練習と続きます。そしていよいよ大会当日。朝10時から夜7時まで、長時間にわたる討論が繰り広げられます。ゼミ生は、これまでの努力の成果を発揮することができたのでしょうか?
大会終了直後にゼミ生に率直な感想を聞いてみました。「こんなにも長時間の討論は初めてだったので正直疲れた」「長時間のディスカッションは初めての経験であり終始緊張したが、同じ研究テーマ、課題に向かって他大学と切磋琢磨でき大変良い経験だった」「今年のゼミ活動はこの大会に向けて1年間準備してきたので無事に終わってホッとしている」「1年を通して全力でこの大会に臨めたことで、非常に充実した経験ができた」といった感想が聞かれました。

大会を通じて、ゼミ生の成長や変化も感じられました。「参加する前は全然わからないことが、議論の中で理解できたことがたくさんあって楽しかった」「大会参加を通じて、議論での積極性、リーダーシップにおいて成長する事ができた」「他大学の学生と討論する機会が少なく、自分の意見を主張することに苦手意識があったが、論文作成時のアイデア創出を経験して苦手意識を改善することができた」「問題解決能力、効率的なタスク管理、チームをまとめるためのコミュニケーションの3つの力が得られたと感じる」「長期的な目標に向かって計画的に準備し対策する力が身についた」といった意見が寄せられました。ゼミ活動を通じて、ゼミ生は証券・金融に関する深い知識を得ただけでなく、討論する力やリーダーシップ、チームワークなど、今後の成長に不可欠なスキルを身につけることができたように思います。
  • 開始直前、気合は十分です
  • 休憩時間中も次の討論に備えて打合せをします
  • 討論終盤になっても元気です