社会学専攻
特別研究員となる教員、都合により新規指導学生を募集しない教員については、授業を開講いたしませんので、出願前にアドミッションセンターへご確認ください。
安藤 丈将 教授
- 研究領域・内容
- 政治社会学。日本を中心とする北東アジアの食、農、原発問題に関わる社会運動を対象にし、フィールド調査をしながら、運動が市民社会と民主主義に及ぼす影響を研究している。
- 担当科目の内容
- 講義:政治社会学。社会運動、民主主義、食と農に関する政治学、社会学的な文献を購読しながら、政治と社会との関係を捉える理論的な枠組みを学ぶ。
- 近年実施した研究指導の内容
- 受講者の専門領域に考慮しながら、理論的な枠組みと実証調査の方法を指導する。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
アンジェロ・イシ 教授
- 研究領域・内容
- 移民研究、エスニシティのメディア社会学。グローバル時代の国際移民、とりわけ在日外国人、日系ブラジル人および在外ブラジル人ディアスポラに関するメディア社会学的研究。
- 担当科目の内容
- 移民研究、多文化共生論、トランスナショナルな人の移動に伴うメディアや文化生産に関する文献を輪読・ディスカッションする。
- 近年実施した研究指導の内容
- 日本に移住した日系ブラジル人の政治・社会・文化活動に関する研究を指導した。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
大屋 幸恵 教授
- 研究領域・内容
- アート・ビジュアルカルチャーの社会学、記号論、消費社会論。正統文化およびポピュラーカルチャー等の活動実践と社会的階層やアイデンティティとの関連性についての量的・質的調査研究。
- 担当科目の内容
- 講義:ジェンダーと文化の社会学。
- 演習:文化とコミュニケーション。
- 授業では、文化現象のみならず社会制度や消費行動を捉えるために記号論についての理解を深めつつ、社会のあり方や権力関係、アイデンティティの政治について検討する。
- 近年実施した研究指導の内容
- 日本人の時間意識およびその行動実態。東日本大震災被災地における初等・中等教育での「原子力推進教育」に関する調査研究。「看護師のパブリックイメージ」形成に関する質的・計量的調査研究を指導。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
奥村 信幸 教授
- 研究領域・内容
- ジャーナリズム、メディアと政治、デジタル・ジャーナリズム。ニュースの内容分析等を通じて報道の偏りや問題を検証。プラット フォーム多様化の中でニュースの未来を構想する。
- 担当科目の内容
- 講義:報道のケーススタディ(国内)・(海外)は特定の事件や出来事の報道を検証することを通じ、ジャーナリズムの問題の現実的な解決法を模索する。
- 演習:ネットワーク社会の諸問題は、ニュースだけでなく、サイバー社会におけるプライバシーや著作権などについて議論する。
- 近年実施した研究指導の内容
- 紛争地の取材におけるジャーナリストの安全確保、欧州などで多発するテロ事件における宗教と報道の自由の問題、インターネットにおけるプライバシーや国家機密と知る権利のバランス、いわゆる「フェイクニュース」が発生する構造など広く扱いたい。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
菊地 英明 教授
- 研究領域・内容
- 福祉社会学、社会保障論。福祉にまつわる諸現象、特に貧困・低所得・社会的排除・少子高齢化などについて、理論的・実証的に研究している。
- 担当科目の内容
- 講義:現代社会と福祉。
- 演習:福祉のマクロ社会学、福祉のミクロ社会学。
- いずれの授業においても、受講生の問題関心を踏まえつつ、福祉・社会保障にまつわる重要な文献を精読し、議論を深めることをめざす。
- 近年実施した研究指導の内容
- 福祉社会学の最新の研究動向を理解するための文献講読を実施した。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
粉川 一郎 教授
- 研究領域・内容
- 非営利組織論。現代日本社会における非営利組織の果たす役割。新しい公共の適切なあり方について、評価、特に社会的インパクト評価という視点を軸に考える。
- 担当科目の内容
- 講義:非営利組織と社会。
- 演習:非営利組織と情報。
- 戦後日本の新しい公共概念の進展の過程を見ながら、非営利組織が社会的に受け入れられない理由をメディアと評価の2つをキーワードに検討する。
- 近年実施した研究指導の内容
- 日本で公刊されているNPOのマネジメントに関する情報誌の内容の分析や、日本評価学会のジャーナルで取り扱われているNPO評価のあり方の変遷を見ることで、非営利組織評価で何が中心的に議論されているか検討した。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
庄司 昌彦 教授
- 研究領域・内容
- 情報社会学(情報化が政府・企業・社会に与える影響、行政等のDX、スマートシティ、国際比較研究など)、情報通信政策。データやAIの活用とELSI(倫理的・法的・社会的課題)等を研究している。
- 担当科目の内容
- 講義:情報社会と政策。データ活用と個人情報・知的財産権保護の均衡、人工知能(AI)活用と社会システムの再構成、情報化の進展に伴う生活文化の変化等について、実態と政策の理解、今後のあり方の検討を行う。
- 演習:情報社会とガバナンス。社会の様々なアクターが主体的に相互調整を行い社会を運営していくことを「ガバナンス」と捉え、今後の情報社会に求められるガバナンスのあり方について、考察・検討を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 情報社会のあり方に関する今日的な社会課題を採りあげ、国内外における実態・ファクトの把握、各ステークホルダーの動向、学術および政策議論の動向等を整理し、批判的かつ未来志向であり方を検討・提言する。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
千田 有紀 教授
- 研究領域・内容
- 現代社会論(ジェンダー、家族、新自由主義ほか)。現代社会における諸問題の分析を、理論的パースペクティヴから行う。また歴史研究、インタビュー調査など。
- 担当科目の内容
- 講義:ジェンダーと社会学理論。
- 演習:現代社会学。
- 授業では構築主義の理論的文献もしくは歴史研究などを購読し議論を行う。さらに論文作成に向けた報告と検討を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 日本において「女の子写真」というジャンルがどのように作られていったのか、また農村を対象とした戦前の雑誌に見られる家族像の変遷について指導した。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
垂見 裕子 教授
- 研究領域・内容
- 教育社会学・比較教育学。家庭背景や家族構成による子どもの学力格差、親の文化資本・社会関係資本による子どもの教育格差などについて国際比較を用いて実証的に研究を行っている。
- 担当科目の内容
- 講義:教育の社会学。
- 演習:教育格差の比較社会学。
- 国内外の文献を購読し、社会学の分野で学校という社会装置が理論的にどのように捉えられ、議論されてきたのかを学び、教育格差が生成されるメカニズムを多角的に考察する。
- 近年実施した研究指導の内容
- 教育格差に関する国内・海外の先行研究をふまえて自分の課題・分析枠組みを設定し、量的調査法を用いて仮説検証を行う社会調査の一連のプロセスを指導。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
内藤 暁子 教授
- 研究領域・内容
- ジェンダーの社会学、教育社会学。教育達成のジェンダー・ギャップが生み出される社会的背景についての考察や、アメリカ新日系移民女性が活用する社会関係資本(ソーシャルキャピタル)についての調査を行っている。
- 担当科目の内容
- 講義:多文化共生と人類学。
- 演習:現代文化人類学。
- 授業のテーマはさまざまであるが、社会的包摂/排除、多文化共生のあり方、アイデンティティの諸相等を多角的に考察し、検討を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 『ライブハウスの人類学』等、現代文化の諸相のなかでも受講生の関心領域に沿ったテキストを講読し、文化人類学の理論と方法等について指導。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
中西 祐子 教授
- 研究領域・内容
- ジェンダーの社会学、教育社会学、ソーシャ ルキャピタル、アメリカ新日系移民研究。
- 担当科目の内容
- 講義:日常生活とジェンダー。
- 演習:ジェンダーと現代社会。
- 授業ではジェンダー、フェミニズム、教育、ソーシャルキャピタル等に関する国内外の文献を手掛かりに、現代社会について考察している。
- 近年実施した研究指導の内容
- 学校文化とマスキュリニティ、現代社会のジェンダー構造、ソーシャルキャピタルと進学格差。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
林 雄亮 教授
- 研究領域・内容
- 大規模社会調査の計量分析に基づく社会的不平等・ライフコースに関する社会学的研究、および青少年の性行動調査研究。社会調査方法論や統計分析手法にも関心を持っている。
- 担当科目の内容
- 講義:計量行動科学。イベントヒストリー分析とパネルデータ分析について解説と実習を行う。
- 演習:モデルと社会分析。各自の研究関心に沿った分析モデルの選択とその実践について報告と議論を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 先行研究をふまえて解くべき課題を導出し、それをモデル化して大規模調査データ(全国規模のパネル調査、横断的調査)の分析から仮説検証を行うという計量社会学的研究の一連の流れについて指導する。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
人見 泰弘 教授
- 研究領域・内容
- 国際社会学、移民・難民研究、グローバリゼーション。
- 担当科目の内容
- 講義:国際社会学。
- 演習:国際社会学の応用。
- ヒト・モノ・カネ・文化・情報など国境を越えて発生する社会問題に関する文献輪読を通じて議論や討論を行い、受講生が論文執筆に必要な国際社会学の理論と方法を習得する。
- 近年実施した研究指導の内容
- 国際移民・エスニシティ・社会統合・トランスナショナリズムなどをテーマに学術論文および専門書を輪読し、国際社会学の理論と方法について指導した。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
松井 隆志 教授
- 研究領域・内容
- 社会運動史(社会運動研究、歴史社会学)。文献・資料調査やインタビューを通じて、戦後日本の社会運動、特に1960年代以降の反戦運動、「市民運動」等を研究している。
- 担当科目の内容
- 講義:戦後日本の歴史社会学。
- 演習:社会運動史研究。
- 戦後日本の政治と社会の歴史的変化を確認しながら、主に文献資料に基づき、過去の社会運動の営みを捉える。
- 近年実施した研究指導の内容
- 受講者の問題関心にも配慮しつつ、多くの関連文献を読むことを通じて、歴史社会学的想像力を養う。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
南田 勝也 教授
- 研究領域・内容
- 音楽社会学。ポピュラー音楽にまつわる社会的な事象全般。社会学理論、構造主義、メディア産業論、コンテンツ文化論、定量調査、定性調査など。
- 担当科目の内容
- 講義:音楽メディアの社会学。
- 演習:音楽社会学。
- 授業では、音楽社会学の文献を精読し、いかに社会学の諸理論が音楽研究の分野に導入されてきたかを熟考し、議論する。さらに、学生の研究テーマに関する報告と検討を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 音楽社会学のベースとなる数冊のテキストを原著で読み、書かれている各事例について実際に音源を聴きながら検討・議論をし、文化のとらえ方について複数の視点から指導。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
矢田部 圭介 教授
- 研究領域・内容
- 社会学理論(とくにA.シュッツを中心とする現象学的社会学とその周辺)の検討。ミュージアム展示(とくに記憶と歴史にかかわるそのナラティブ)の検討。
- 担当科目の内容
- 講義:現代社会と社会理論。
- 演習:日常世界と社会理論。
- 授業では、社会学とその周辺のテキストの講読と議論を行う。また履修者各自の研究報告にもとづく議論を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- 戦禍や災禍などの記憶の継承に関わる諸テキストの検討を行った。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール
山㟢 哲哉 教授
- 研究領域・内容
- 生活世界論、社会意識論、ジェンダー論、若者論、社会運動論など。生活世界論、ジェンダー論、男性学等の視点から、男女共同参画やネット世代といったテーマを研究している。
- 担当科目の内容
- 講義:生活世界とジェンダー。
- 演習:若者文化と世代。
- 近年実施した研究指導の内容
- 社会学やジェンダー論等を学ぶ上で重要と思われる文献を英文原著とつきあわせながら、翻訳書を中心に熟読し議論するという形で授業を進めている。あわせて学生の研究テーマに関する報告と検討も行う。
- 研究指導担当
- 博士前期、博士後期
- 教員プロフィール
林 玲美 教授
- 研究領域・内容
- 人種・民族間関係論。質的調査方法。社会的構築物としての人種やエスニシティ、エスニック・マイノリティ集団や移民コミュニティなどの集団間関係とその変容と要因を中心に研究している。
- 担当科目の内容
- 「現代社会とエスノグラフィ」では、現代エスノグラフィの名著を講読する。特により近年研究の蓄積が進みながらも議論も多いオートエスノグラフィの知見と論争に接近する。
- 「マイノリティと社会運動」では、マイノリティ諸集団がどのようにマジョリティ集団に異議申し立てを組み立て、運動を展開していくのか、社会運動理論の基礎固めをしつつ、先行研究の講読を進め、各自の問題関心にもとづいた各種資料の二次分析を行う。
- 近年実施した研究指導の内容
- エスニックコミュニティの教育や異議申し立て戦略へのエスノグラフィックな接近が指導の中心となる。
- 研究指導担当
- 博士前期
- 教員プロフィール