欧米文化専攻

特別研究員となる教員、都合により新規指導学生を募集しない教員については、授業を開講いたしませんので、出願前にアドミッションセンターへご確認ください。

踊 共二 教授

  • 研究領域・内容
    • 西洋史(ヨーロッパ中世・近世史)、日欧交流史。宗教改革以後のドイツ、スイスにおける宗教的対立と和解・調停の歴史。16世紀以後のヨーロッパ人の日本観・日本文化論。
  • 担当科目の内容
    • 講義:中近世ヨーロッパ文化史は、政治的・言語的・文化的・宗教的境界が重なり合うアルプス地域(スイス一帯)に注目し、越境と交流と文化的生成の諸相をさぐる。ゲーテの『スイス紀行』『イタリア紀行』のような旅行文学を用いる。
    • 演習:ヨーロッパの社会と文化は、15世紀以降のヨーロッパの対外的拡張の歴史を調べる(欧文の文献を読む)。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 博士後期課程では18世紀のイタリア都市ヴェネチアの社会・政治に関する最新の文献を紹介しながら、女性の自立的職業生活に関する史料調査・実証研究・論文作成を行うための指導を行った。博士前期課程では20世紀のイギリスとアメリカの社会・政治と大衆音楽に関する最新の文献を紹介しながら、ジェンダー史ないしクィアスタディーズの視点による実証研究・論文作成を行うための指導を行った。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

桂 元嗣 教授

  • 研究領域・内容
    • 中欧文化論、ドイツ文学。ムージルを中心とするモデルネ以降のドイツ文学研究。特にハプスブルク帝国時代の経験や記憶が作家の語りに及ぼす影響について。
  • 担当科目の内容
    • 講義「ドイツ・モデルネの小説と批評」では、近現代のドイツ語圏の散文を精読し、モデルネという時代の特徴や問題意識を明らかにする。
    • 演習「中欧文化圏のドイツ語文学」では、「中欧」概念を理解するのに重要な論文や文学作品を分析し、中央ヨーロッパの文化的多様性とともに、国や民族を超えた文化的まとまりを読み取る。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 演習は世紀転換期~第二次世界大戦後のウィーンの思想状況・芸術潮流の分析に必要な文献(フロイト、ホーフマンスタール、H・ベッタウアーなど)を中心に精読。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

北村 紗衣 教授

  • 研究領域・内容
    • シェイクスピアを中心とする近世イングランド演劇。とくにフェミニスト批評、ファンダム研究を中心とする観客論、映画を中心とする翻案研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義:近世イングランド演劇。シェイクスピア史劇の材源について考える。
    • 演習:イギリス・アイルランド演劇上演研究。シェイクスピアの戯曲『ヘンリー五世』を手がかりとし、近世イングランド演劇における権力の表象を考える。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 受講者の関心にあわせて近世イングランドの戯曲及びその周辺文献を精読し、関連する論文を読みつつ分析する。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

木元 豊 教授

  • 研究領域・内容
    • フランス文学。ヴィリエ・ド・リラダンという作家を中心に19世紀後半のフランス文学、とりわけ小説を研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義:19世紀フランス文学。文学研究書や理論書のフランス語による読解を通じて、19世紀フランス文学研究に必要な能力を培う。
    • 演習:19世紀フランス小説。19世紀後半の小説を中心に、フランスの文学作品を読解する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • フランス幻想文学史に関する著作とジャック・カゾットやジェラール・ド・ネルヴァルの作品の抜粋を原書で精読し、フランスにおける幻想文学の発展に関して理解を深めた。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

黒田 享 教授

  • 研究領域・内容
    • ドイツ語学、北欧語学、比較言語学、言語政策。歴史的変化・地理的差異を視野に入れたドイツ語語用論・統語論・形態論研究、ゲルマン語・日本語文法比較、言語権保護政策。
  • 担当科目の内容
    • 講義:ドイツ語文法の歴史的変遷。属格の振る舞いの歴史的変化を出発点に現代ドイツ語属格の統語的機能を理解する。
    • 演習:中世ドイツの言語状況。中世ドイツ語で書かれた古文書に取り組み、中世ドイツ語圏社会の言語状況を考える。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 日本語を中心としてドイツ語・英語・フィンランド語・中国語などの様々な文法現象を俯瞰しつつ、言語の比較対照研究について講義した。その際は特に、系統関係がない言語を比較する方法論を重点的に紹介した。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

小森 謙一郎 教授

  • 研究領域・内容
    • ヨーロッパ思想史・哲学。とくに19世紀以後のヨーロッパ思想について、政治哲学・宗教思想・歴史理論などを軸に研究している。
  • 担当科目の内容
    • 講義・演習:現代哲学関連の書誌をもと に、人文学の諸分野で研究していくための視座を身につける。また原書精読・専門文献読解を通じて、宗教思想と政治体制の関係を具体的に考察する。いずれにせよテクストの読み方に留意する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 前項の内容にて指導。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

佐藤 繭香 教授

  • 研究領域・内容
    • イギリス近現代史。ジェンダー史。主に20世紀初頭のイギリス女性参政権運動史の行進やポスターなどの視覚的なプロパガンダについて研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義:ジェンダー史における主要な研究文献を精読し、ジェンダー史という研究分野の発展、変遷について議論する。
    • 演習:イギリス近現代ジェンダー史。この授業では、イギリス近現代ジェンダー史を概観する。イギリスでどのようにジェンダー史が発展したかをおさえ、ジェンダー史の主要なテーマについて学び、議論する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 前項の内容のとおり、イギリス近現代史、ジェンダー史に関する研究テーマについて指導する。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

嶋内 博愛 教授

  • 研究領域・内容
    • 文化人類学、ドイツ民族学、伝承研究。主に死者に関する民間伝承の分析、死生観に関する研究、祝祭研究(とくにカルナヴァル、火祭り)、エスニックマイノリティに関する研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義:民族学的視座からのヨーロッパ研究。
    • 演習:日欧の祝祭・生活文化研究。
    • これらの授業では、自らの他者性を意識しながらヨーロッパの民衆文化・生活文化に対峙し、それらを相対化する。この作業を通じて、文化相対主義的な視線を涵養する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 関連分野も含む文献(フレーザー『金枝篇』、バルトルシャイティス『幻想の中世』、サイード『オリエンタリズム』、ル・ゴフ『聖王ルイ』、Gelis:Die Geburt. Volksglaube, Rituale und Praktiken von 1500-1900. など)の(原書)講読、討論。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

地村 孝充 教授

  • 研究領域・内容
    • 世界遺産と観光(特に世界遺産登録と観光の地域社会・遺産保護への影響)。観光地としての英国と日本(特に文化遺産の観光資源としての利用)。観光マーケティング。持続可能な観光。
  • 担当科目の内容
    • 講義:英米の文化研究(英米文化の観光利用研究)。
    • 演習:英米の文化専門演習(英米文化遺産・世界遺産研究)。欧米文化研究指導演習(英米文化遺産・世界遺産研究)。欧米文化特別演習。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 英国リバプール・ジョン・ムーア大学にて修士課程 MSc International Tourism Management をプログラム・リーダーとして統括してきた。また同大学にて観光学専攻の博士研究指導にも従事。世界遺産や有形・無形文化遺産と観光に関係に関し、地域社会や遺産保護の観点から研究を指導。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

パトリック・シュウェマー 准教授

  • 研究領域・内容
    • 室町末期江戸初期・大航海時代日本の表象文化。能楽、幸若舞、古浄瑠璃、奈良絵本・絵巻、仮名草子、説話、肖像画・頂相、禅文学、キリシタン文学、近世琉球。
  • 担当科目の内容
    • 講義:近世日欧文化交流。
    • 演習:近世日欧文化交流。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 異文化・階級・ジェンダー間などの交流において記号と所作の意味作用を目で追うという技能を鍛えている。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

瀧本 みわ 准教授

  • 研究領域・内容
    • 西洋美術史。主に、古代末期美術、初期キリスト教美術の研究。また、西洋美術における「古典」研究、図像学、観相学。
  • 担当科目の内容
    • 講義:西洋美術史・図像の形成と伝搬では、フランス語文献を通して、古代末期から中世末期までのキリスト教図像の生成と変容、そして発展を考察する。
    • 演習:ヨーロッパの美術・図像学研究では、フランス語文献を基盤に、中世、ルネサンス、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、風刺画といった様々な時代の視覚芸術における情動と身体表現について、歴史的、社会的背景から読み解くことを試みる。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 前項の内容により、西洋美術史研究の方法論の習得を目指し、学生自身の研究テーマへと展開できるよう指導を行う。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

谷 憲治 教授

  • 研究領域・内容
    • 応用言語学、語彙分析、英語の歴史。コーパスによる語彙頻度分析と、文化の違いによる語彙理解。Public Diplomacy
  • 担当科目の内容
    • 講義:歴史的および統計的語彙分析。
    • 演習:コミュニケーションにおける文化的差異や現在の語彙習得論における問題などの研究。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 第二次世界大戦における日米の情報戦。ハルノートを中心に研究指導。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

土屋 武久 教授

  • 研究領域・内容
    • 応用言語学、英語教育。英語教育の実証的、科学的リサーチの方法。
  • 担当科目の内容
    • 講義・演習:メディアの英語・応用言語学。英語教育リサーチの実証的、客観的裏付けを考察し、リサーチとは何か批判的に検討する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 英語学習・教育は、英語メディアとの接触に他ならない。メディアとの批判的なつきあい方を、原書を講読しながら考えてゆく。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

角田 俊男 教授

  • 研究領域・内容
    • 英語圏の思想・文化史、およびその古代や他地域との関連。近世英語圏の思想・文化を古典古代の伝統の継承発展、非西欧地域との交流の観点から追究する。
  • 担当科目の内容
    • 講義:英米思想史について、英米近代思想における宗教の重要性を理解するため、宗教改革と宗教戦争後の宗教と文明社会の関係を、啓蒙の宗教論に読む。
    • 演習:英語圏文化への古代の法や市民の伝統の受容を理解するために、近現代の民主政の議論を探求する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 現代英国の多文化主義における人種主義問題の研究を指導した。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

直井 一博 教授

  • 研究領域・内容
    • 学びの社会性からみた英語学習と指導の諸相の探究。
  • 担当科目の内容
    • 社会性(様々な主体間、要因間のつながり・協力・相互関係やパワー)に着目した英語学習・指導の諸相の考察。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 講義(英語コミュニケーション研究): Joan Kelly Hall. Essentials of SLA for L2 Teachers - A Transdisciplinary Framework. Routledge, 2019. の批判的理解と応用課題。
    • 演習(英語コミュニケーション専門演習): Amy Tsui. Introducing Classroom Interaction. Penguin Books, 1995. の批判的理解と応用課題。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

新納 卓也 教授

  • 研究領域・内容
    • ウィリアム・フォークナーをはじめとする南部作家や20世紀前半のアメリカ人作家による小説作品の研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義:ウィリアム・フォークナーの諸作品を取り上げ、人種・ジェンダー・階級をめぐるアメリカ南部の社会規範の圧力のなかで生きる主人公たちの苦悩を浮き彫りにする。
    • 演習:『八月の光』を人物達の無意識を含む内面に焦点をあてつつ精読する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • ウィリアム・フォークナーの作品を対象として、主要人物の南部人アイデンティティの分析をおこなう研究を指導。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

平野 千果子 教授

  • 研究領域・内容
    • フランス植民地史、比較帝国史、ヨーロッパ近現代史。フランスを中心としたヨーロッパの歴史を、植民地やヨーロッパの外部世界との関係・交流という視角から研究している。
  • 担当科目の内容
    • 講義:ヨーロッパの外部世界との関係・交流の歴史を社会・文化史的側面から考察する。
    • 演習:各地の支配の歴史がどのように捉えられているかという歴史認識を軸に、比較史を試みる。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 歴史を多面的、多角的に捉える視線を身に着けるべく、ヨーロッパの異世界に対する「他者認識」の形成を素材として探究を進めた。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール

ジェイソン・ホロウェル 教授

  • 研究領域・内容
    • 英語学、第一や第二言語習得、バイリンガリズム、言語教育。言語の仕組み調査をはじめとし人間の言語習得過程や言語教育方法と論理を研究する。
  • 担当科目の内容
    • 講義・演習:第2言語習得論。英語習得過程の様々な特徴を学習し、そして言語使用者の視点から調査をする。学生は個人の研究課題を作成し、最後にレポートと発表を行う。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • 日本で実施されているバイリンガル教育を調査し、結果を発表したプロジェクトは過去の1例である。
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

ブライアン・マサハート 准教授

  • 研究領域・内容
    • Japan-US relations, Comparative politics.
  • 担当科目の内容
    • 講義:Comparative Politics. Examination of transnational issues and the challenges confronting states and their citizens in the 21st Century.
    • 演習:Japan-U.S. Relations. Examination of key aspects of the relationship developed from the mid-20th Century to present. Special emphasis is placed on exploring the future relations between the two countries.
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

ポール・ミンフォード 教授

  • 研究領域・内容
    • British and Postcolonial Literatures, especially 20th century and contemporary novels. Migrant literature, British-Asian literature. Multiculturalism, cosmopolitanism, posthumanism.
  • 担当科目の内容
    • 講義:[20世紀英語文学] Nation, race, and belonging in twentieth century literature in English.
    • 演習:[現代英語小説の諸テーマ] Issues surrounding culture and identity in contemporary novels in English.
  • 近年実施した研究指導の内容
    • Students are encouraged to consider issues of identity and belonging through close reading and analysis of literary works in their particular contexts.
  • 研究指導担当
    • 博士前期
  • 教員プロフィール

望月 ゆか 教授

  • 研究領域・内容
    • フランス近世宗教思想、キリスト教史。パスカルのキリスト教的人間観。ポール・ロワヤル、ジャンセニスムの神学論争書における霊性研究。
  • 担当科目の内容
    • 講義・演習:パスカル『パンセ』講読。パスカルが参照したと思われるモンテーニュ、デカルトのテクストと比較しながら、パスカルの独自性を理解する。
  • 近年実施した研究指導の内容
    • パスカルの恩寵論と人間観についての研究を指導。
  • 研究指導担当
    • 博士前期、博士後期
  • 教員プロフィール