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矢田部ゼミ:見えないリアルが見える社会学的視点の転換

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見えなかったものから目が離せない自分に気づく
学生 オープンキャンパスの手伝いをすると、高校生に「社会科と社会学はどう違うのですか?」とよく聞かれます。そういうときには、コ-ヒーの話をしています。コンビニのコーヒーが100円で飲めるのは、地球の裏側の農園で、低賃金で働く人がいるからなのですが、システムが大き過ぎて末端は見えない。そこに気づくことそのものが社会学です、と話しています。

矢田部 確かにそうですね。すぐ近くにあるのに気づかれていない力関係。その仕組みを明らかにすることで、立場の弱い人をバックアップする。高校までの社会科では、そこまで掘り下げません。社会学を勉強して何か変わりましたか。

学生 先日上野に音楽を聞きに行ったとき、ホームレスの人に炊き出しをしている光景を見て目が離せなくなり、音楽のことよりも気になりました。以前なら自分には関係ないと思えばすぐに目をそらしていたのですが、関係ないとは思えなくなりました。

矢田部 学ぶほどそれは増えるでしょう。社会学とは気づく態度そのものだといえます。

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「面倒くさい人」になる力を持つ
学生 最近「空気を読めない」とよくいいます。私自身、高校の体育祭の練習で、こうしたらもっと良くなる、という提案をしたら「ガチになるなよ」と笑われました。同じような思いをした人はたくさんいるでしょう。

矢田部 高校のクラスなど見知った集団では、その場のノリを共有することが重視されます。それが自然にできる人もいれば、「空気を読んで」我慢している人もいる。

学生 高校時代はそういうことに気づけませんでした。今ならよくわかります。

矢田部 学校だけでなく、いろいろなところでそういうことはありますね。ゼミで学んだことをどう生かしたいですか。

学生 社会とは何なのかを考え続けたい。面倒くさい人になる、ということかもしれませんが、そういう人がいないと、見落とされてしまうことがあります。それに気づける人でありたいです。

矢田部 人はなぜこんなことをするのだろうと興味を持った人ほど、社会学から得るものは多く、さまざまな人の立場に身を置いてみることができるようになるでしょう。あなたもそういう力を身につけてきたのだと思います。

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About Seminar
流動化する現代社会を背景に形成される自己のあり方を、年度ごとに視点を変えて検討。<こころ>と<感情>、<個人の記憶>と<共同体の記憶>など からアイデンティティの問題を考えてきました。
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矢田部 圭介 教授

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