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経済学科 ゼミトーク

古村ゼミ:若者はなぜすぐに会社をやめてしまうのか?

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辞めるには理由がある その根源を探る
古村 「労働経済学」では、さまざまな労働問題を経済学の考え方、データや統計を用いて分析し、「働くこと」を考えます。身近な例では、男女や年齢による雇用差別や、所得格差の問題などがあります。学生には実感が湧きづらいテーマかもしれませんが、誰もが人生においてさまざまな選択をしていて、その多くは「労働」にも関係します。

学生 就職活動を間近にして、他人事ではないと感じました。ゼミを通じて興味を持ったのは、若者の「夢や希望」と「働くこと」の関係です。調査によると、新卒入社から3年以内に約3割が退職しています。企業としては、採用活動や社員教育での手間やコストが水の泡となり、欠員補充のための新たな採用活動で再びコストが発生することが推測できます。退職した若者も、非正規労働者になったり、ワーキングプアの問題に直面したり、いわゆる「ニート」になる可能性も考えられるので、若者の離職率は改善すべき労働問題だと思います。

古村 まさに転職による所得の変化はゼミでも扱うテーマなので、その要因となる離職の背景を探ることは意義深いと思います。若者以外でも、高齢者雇用の問題や、労働環境の地域間格差、グローバル社会において人種差別的意識が採用に与える影響なども、身近にとらえることのできるテーマですよね。

学生 若者は、将来に向けて夢や希望を持てないことが離職の大きな要因になるようです。周囲にも「特にやりたいことはない。働ければいい」と話す学生がいますが、では何が希望を生む要因になり得るのか。所得なのか人間関係なのか。この部分を卒業論文で追究していく予定です。

古村ゼミ

ゼミで培った提案力は社会で発揮してこそ価値がある
古村 ぜひ、若者が置かれた状況を分析して、ゆくゆくは行政に対する政策提言などにも挑戦してほしいですね。自身の力で考えて、自分の言葉で語れますし、社会背景や数字データなどのエビデンスをもとに説得力ある提案ができるはずです。

学生 データを用いて統計分析を行うなどしながら、数字やグラフデータを駆使した発表は、繰り返しゼミで鍛えられましたからね。

古村 自分で調べて考えてアウトプットする力は、卒業後にこそ重要になります。ぜひ在学中に磨きをかけてください。

古村 聖

About Seminar
なぜ人々は働き、企業は雇用するのか。この問いに対して、「インセンティブ」という視点で理論と実証の両面からアプローチ。労働や雇用の現場での問題、労働に関する政策課題の解決をめざします。
経済学科
古村 聖 准教授

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