学部横断ゼミブログ

2023.11.16

社会課題について考察する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月13日(月)の2時限目に授業が行われました。12月9日(土)に開催される最終報告会まで残り4週間となりました。学生たちは、最終報告会で取り上げる社会課題やその社会課題を解決するための提案について、学部横断チームで話し合いを続けています。

先週は、履修生を代表して3名が、課題提供企業㈱とくし丸の本社のある徳島県に実際に訪問し、創業者や協力会社へのインタビュー、移動スーパーの見学を行いました。先月にも都内や千葉県の移動スーパーを見学させていただきましたが、㈱とくし丸の発祥の地である徳島県に訪問できたことは、少子高齢化や地域社会の衰退など、多様かつ深刻になっている日本の社会課題について考察している学生たちにとって、大変価値ある時間となりました。今回の見学にご協力いただきました皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

履修生たちは、社会課題の提案におけるコンセプトについて、白熱した議論を繰り返していましたが、話し合いが堂々巡りになる場面も見られ、思うようには進んでいないようです。ここが苦しい時ですが、議論する社会課題をどこまで<自分事>として捉えることができるのかが、今後のカギになってくるのではないでしょうか。

これからの未来を創っていく履修生たちが、「高齢化社会」「買い物難民から見える地域崩壊」などの社会課題について真剣に議論することは、とても大切な時間だと感じています。この授業は、学生たちに「将来一市民として、持続可能な社会を築くために、果たすべき社会的責任を意識してほしい」、「正解のない社会において自分で答えを見出して生き抜くために、多様な視点や問い続ける姿勢を持ってほしい」という想いから設定されています。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「今回の授業では、話し合いの中で認識を一致させることの難しさを実感した。フェーズ2はフェーズ1に比べ、人数が多くなったことで、多種多様な意見が出るようになった反面、その人数の多さから、同じ議論をしていても認識にズレが生じてしまうこともあるように思える。フェーズ2はやるべきことが多い分、どうしても役割分担だったり、さらに細分化したチームで活動することが今後予想される。そのときにチーム全体で共通認識を確立できていなければ、発表にもズレが生じてしまう危険性がある。重要な部分の共通認識を確立する為にも、疑問点に関して発言しやすい「話しやすい雰囲気づくり」と、「情報共有」を心掛けていきたい。
 既に当初予定していた日程の通りにはいかなくなっているが、焦らず着実に、「戻ること」を恐れずに取り組んでいきたい。」

【お知らせ】12月9日(土)最終報告会開催のご案内

学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。どなたでも学生の発表を聴くことができます。

・開催日時:2023年12月9日(土) 14時00分~(予約不要。ただし一般の方でオンラインからの視聴の場合は、事前申し込みが必要です)
*当日のプログラムの詳細や申し込み方法はこちらから