学部横断ゼミブログ

2024.12.11

2024年度秋学期最終報告会を実施しました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

12月7日(土)に今期履修生たちの成果を発表する<最終報告会>を、オンラインとの併用で一般公開にて実施しました。
今期は、㈱セブン&アイ・フードシステムズが運営するファミリーレストラン<デニーズ>を通して、日本の食や地域の課題について考察し、ファミリーレストランが解決すべき社会課題とは何かに向き合ってきました。
履修生たちは、社会課題への提案などを小冊子にまとめ、来場者に配布し、その内容にについて、30分間のプレゼンテーションを行いました。
オンラインも含め会場には、㈱セブン&アイ・フードシステムズの担当者の方々のほか、学内役職者や本学学生、履修生の保護者の方々など、多くの方に参加していただきました。お忙しい中、ご参加いただきました皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

12月2日(月)のプレ発表では、小冊子も発表資料もコンセプトや内容は概ね問題ないという評価だったものの、教員から改善点に関してたくさんのアドバイスをもらい、最終報告会に至るまでの数日間は、意見を出しあいながらそれらの内容に磨きをかけていく日々でした。チーム全員の「良いものを届けたい」という想いが、小冊子や当日の発表中の声にも表れており、発表後には充実感や達成感から涙ぐむ履修生たちも見られました。
発表後には、企業担当者様や学内役職者からは、「提案がお客様に寄り添った内容で良かった」「協力企業と向き合う中でデニーズのことを好きになり、良い提案が考えられたのだろうと感じた」「提案の中にはやってみたいと思うものがあった」などの感想を頂きました。

この授業で履修生たちは、チームで協働して答えのない課題に挑んだわけですが、用意されているマニュアルはなく、その中で進めていくためには、一つ一つの意味や必要性などを話し合いながら、自分たちで決めていくことが必要でした。活動の中で、対話の量と質を高めていくことが必要であることに気づき、履修生一人一人が主体的に動くようになると、日々彼らの顔つきが変化し成長していく様子が伺われました。
発表後の履修生たちは、一人ではたどり着けないレベルのものを作り出したチームワークの力に感動し、充実感に満ちた顔をしていたことが印象的でした。

最後に、最終発表会後の学生の日記を紹介します。
「横断ゼミは、新たなスタートラインを見つけるためのゼミだったのかなとも思う。
 社会を知り、他人を知り、自分を知る。社会から今求められている力とはどのような力なのか。一体他者はその力をどれだけ持っていて、自分は他者と比較した上でどのような力に長けているのか、または劣っているのか。この横断ゼミを通して私は深く考えさせられた。そしてこのゼミを終えた後、その上で「じゃあこれからあなたはどうしていくの?」となった時に、自分のことをよく知っているからこそ、次に自分がするべきこと、やりたい事が自然と見えてくる。企業担当者様も仰っていたがビジョンがはっきりしてくる。そしてそれが見えたら、次の自分だけの「スタートライン」に既にもう立てている。そのための授業だったのかなと、自分はそう思った。」