人文学部ゼミブログ
2023.11.16
- 人文学部
- 日本・東アジア文化学科
ヒーローを作る ヒーローになる
ブログ投稿者:日本・東アジア文化学科 教授 石井 龍太
2023年度のGHゼミナール[現代社会と政治思想]では「ローカルヒーロー」の実践活動を行いました。ローカルヒーローとは「ゆるキャラ」をはじめとする地域キャラクターコンテンツの1つで、現在約250団体が活動しています。内容は様々ですが、地域貢献ボランティア活動の例が多く、またアクションショーを通じてメッセージを強く発信するのも大きな特徴です。たとえ立派な話でも、エライ人が教室で話すより、ヒーローが傷だらけになりながら訴えた方が説得力あるでしょう?
さてヒーローを生み出すには頭も体も使う重労働が必要です。知恵を絞って設定・デザインを作り、仕上がった着ぐるみを着て活劇しなくてはなりません。アクションは危険の無い様ノーコンタクトで行いますが、それを超人同士の戦いに見せられるかは演者と裏方の究極のコミュ力勝負です。パンチの軌道が10㎝ズレたら、打撃音が0.1秒遅れてしまったら、もう恥ずかしくて夜寝られません。
しかし、苦労して作り上げたショーが観客の心をつかみ、子供たちの声援を浴びた時、何物にも代えがたい達成感に包まれます。仲間達と汗をかき地域貢献プロジェクトを達成することで、自信は成長につながります。ヒーロー活動は普通の大学生を成長させる、いや「変身」させる効果があります。
武蔵大学のヒーロー『閃耀ロクロギア』の世界観は「大学の社会貢献」、大学(生)が様々な社会問題を表象した敵・事件に挑む構成としました。ヒーローは2人、武蔵大学のシンボルである白雉と、ミツバチプロジェクトにちなんで蜜蜂をモチーフにしました。2人はさらに長所も短所も備え、性別も性格も異なりますが、将来に不安を抱いている点は共通としました。敵は人類の不安を糧にする宇宙人とし、また、ヒーローと同じ若者が敵になり立ち塞がります。結構トガった設定を学生たちが考えてくれましたので、詳細はHPをご覧下さい。
ヒーロー達の戦いは始まったばかり。今後の活躍にご期待下さい。
ヒーロー達の戦いは始まったばかり。今後の活躍にご期待下さい。