時速36㎞
誰にも勝てない音楽を
from 東京江古田

「時速36km」
仲川慎之介、オギノテツ、石井開、松本ヒデアキ

#経済学部 #人文学部 #社会学部 #課外活動 #卒業生

メンバー全員が武蔵大学の卒業生。時速36km結成の経緯を教えてください。

オギノ:元々音楽系のサークルに所属していた仲川(Vo/Gt)とオギノ(Ba)の両名が、大学3年次に留年してしまい・・・就活も先延ばしになったので「やり残したことをやろうか」くらいの気持ちでバンドを組むことを決めました。そこに、声をかけやすく好きなバンドが一緒だった後輩の松本(Dr)も加わって、3人で活動を始めました。
当時はオリジナルの楽曲でバンド活動をしている人は学内にほぼおらず、ただそれっぽい活動ができれば御の字くらいに考えていて、特に大きな目標もなかったのですが、何故かご縁があってインディーズでCDデビューすることになり、パワーアップのために石井(Gt)に声をかけて4人体制になりました。
全員が根暗で友人が多い方ではなかったが故に知り合いに声をかけていった結果、4人とも武蔵大生のバンドができあがったんです。偶然の産物ですね!
※Vo:ボーカル、Gt:ギター、Ba:ベース、Dr:ドラム

白雉祭「HOME COMING ROCK FESTIVAL」(2023.11.5)へのご出演ありがとうございました。ライブの様子含め、感想をお聞かせいただけますか?

松本ヒデアキ
松本:この数年で江古田の街並みも少し変わりましたが、在学生たちの喧騒、校舎裏の銀杏並木など変わらない景色もあり懐かしさに浸っていました。
ステージから見た客席には普段ライブに来てくださるお客さんと大学時代の友人、異なる顔ぶれが混じり合っていてなんとも不思議な気分でした。メチャクチャテンション上がりましたね。
石井:ライブは大講堂の厳かな空気で緊張感はありましたが、母校で演奏できている嬉しさと懐かしさが込み上げてきましたし、呼んでいただけたことに改めて感動しながら演奏しておりました!
そして会場入りした時も思いましたが、武蔵大学の秋はイチョウの葉が綺麗で大好きです!

学生時代はどんな風に活動していましたか?苦労したことや嬉しかったことなど教えてください。

仲川:バンド練習のために所属していた軽音楽部の部室を借りることができて、シンプルに経済的に大助かりでした。
また練習していると誰かが冷やかしに来たり、終わってひと休みしている時に友達と鉢合わせたりすることもありました。バンドって結構孤独になりやすいもので、練習の時間は特にそうなんですが、良いか悪いかはわかりませんが、そういう時に人との関わりがあってすごく嬉しかったです。
松本:自分は1〜2年次にのほほんと過ごしていたツケが回り、進級しても履修スケジュールがガチガチに組まれていました・・・おかげで、大阪でライブ→深夜に帰京→2限に出席、という具合に自分の首を絞めていました。授業は出よう。

卒業後も江古田を拠点に活動されているとか。活動していく中で、在学中と比べて変化したことや気がついたことがあれば教えてください。

石井開
石井:飲食店などが少しずつ変わっているのかなと感じました!学生街なので昔ながらの安くて美味しいお店が多い印象でしたが、おしゃれで今っぽいお店もオープンするなど、新旧入り混じる江古田独特の雰囲気ができあがっていますね。
大学生の頃に江古田駅近くの洋食屋でバイトをしていたこともありました。江古田にある飲食店が大好きなので、老舗の喫茶店や洋食屋にはなるべく長く続けてもらえるようにと応援の意味も込めてよく行くようにしています!

曲作りやパフォーマンスをする上で、原動力になっていることや大事にしていることなどはありますか?

オギノテツ
 オギノ:卒論のテーマにもしたのですが、フィクションでもノンフィクションでも多数の人のエピソードを聞くようにしています。
本当に自分自身のことだけで他者の感性に刺さる曲を作り続けるのには限界があるので、他者の人生や生き方をインプットして「共感されやすいものとは何か」の解像度が落ちないように気をつけています。
あとは個人的な怒りや妬みや僻みも楽曲にパワーを入れやすいので、逆にそういうことはあまり人に話さず曲に込めるようにしています。
仲川:曲作りにおいてもパフォーマンスにおいても、まずは自分が好きになれるようなものを、というのは最初からずっと変わらず大事にしています。
自分が好きになれる、理想的なものを実現したいという思いが原動力となっているのかもしれません。そのために練習し、インプットを増やすよう意識しています。
また、無意識的な部分での原動力もあって、それは人や物事に対してのラブとヘイトが全てかなあと。そういうものを消化したり反芻したりしたい!と思った時、自分の場合は曲にするという手段を取るような気がします

今後どんなバンドになっていきたいか教えてください

仲川慎之介
 仲川:武蔵大学の在学生の皆さんや、お世話になった人たち、応援してくれる人たち、そして自分にとって自慢できるようなバンドになりたいと思っています。
そのためにはちゃんと自分たちがかっこいいと思うやり方で、曲たちで、バンドを動かしていって、その上でバンドを大きくしていきたいなと思っています。

最後に、在学生にメッセージをお願いします。

 仲川:自分はバンドは昔から好きだったけれど、いい声でもないし人前に立つことも苦手だから、人前で歌を歌うなんて絶対向いてないなあ、なんて最初は思っていました。
いろいろな偶然が重なって歌うようになったけれど、毎回本番前はめちゃくちゃ緊張するし、MCなどで喋るのは上手くいかないし、やっぱり向いているわけではないと思っています。でもとっても楽しくて、だからやっています。
向き不向きってそんなに重要じゃなくて、自分がやりたいと思えるかどうかが結局一番重要なんだと思います。
オギノ:大学生って人生で一番なんでもできる時期だから、周りに流されて腐らずにやりたいことをやりきってください。腐るのもまた一興ですが悩んだらDMください。
石井:月並みですが、やりたいことをたくさんやっていきましょう。やりたくないことはほったらかしにするのではなく、いい具合にやろう。
僕もバンドを組んだように、武蔵大学の中では学業以外に自分探しもできるはずです!突っ走ろう!
松本:バンドだの就職だの紆余曲折あった身からすると、人間って意外と生きていくだけならどうとでもなるなと思いました。だからこそ、自分のやりたいことだったりは誤魔化さずになんでも飛び込む方が絶対楽しいと思います。駄目だったらその時考えましょう。

仲川慎之介 社会学部 メディア社会学科 (2014年4月入学)
オギノテツ 人文学部 日本・東アジア文化学科(2014年4月入学)
石井開 経済学部 経済学科(2015年4月入学)
松本ヒデアキ 人文学部 ヨーロッパ文化学科(2016年4月入学)