社会学部ゼミブログ

2022.06.08

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卒業論文のイメージをつくる:先輩たちはどうしてた?

ブログ投稿者:社会学科 准教授 人見泰弘

先輩が書いた文章を読みながら、卒業論文のイメージをつくります
武蔵大学では、感染症対策の下、対面形式の授業も数多く行われています。今日は四年生ゼミの一コマです。
 
四年生ゼミの大きな課題は、なんといっても最後に卒業論文を書き上げること。「締切はまだまだ先の12月だから~」と思ってのんびりしていると、あっという間に時間がたってしまいます。とはいえ、就職活動などで四年生は多忙な毎日。そこでこの日は「過去の卒論に学ぶ」というテーマでワークショップを行い、ゼミの先輩たちが実際に書いた卒業論文を読みあいながら、卒論の書き方を学ぶ機会となりました。
 
過去の卒論から学べることは何だろう?考えたことを持ち寄り、グルー プで意見を交わします
武蔵大学社会学部の卒業論文では、二万字以上の文章が課されます。なかなか書くことが見つからずに不安になったり、逆に書くことがあり過ぎてどう整理しようかと悩んだり。調査はいつ始めようか、そういえば質問項目はどうしよう。調査結果の分析といっても具体的にどうしたらよいのかなぁ。ゼミでも聞かれた卒論の結論はどんなものになりそうかなぁ…と、考えることはたくさんあるものです。先輩たちも同じように悩んでおりました。卒業論文に関する疑問や不安を共有しつつ、過去の卒論を手掛かりに、自分の卒論に活かせることを探りながらゼミは進みます。
 
 そして12月までに、自分の興味関心を掘り下げて、ひとつの論文を仕上げなくてはなりません。大学の授業で課される数千字のレポートに比べると、その何倍もの長さの文章を書き続けていくのは容易なことではありません。とはいえ、過剰に心配するものでもないのです。実際に先輩たちは目の前で読んでいる卒業論文を書き上げているわけで。大事なことは、手に取った実物を見ながら現在の自分の卒論との「距離感」をつかみ、これから卒論作成を進めていくためのイメージを作り上げることでもあります。
 
さてさて、12月にゼミのみなさんはどんな卒業論文を書き上げているのでしょうか?まずは少しずつ、卒論作成へと歩みを進める一日でした。