社会学部ゼミブログ

2021.11.05

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対面授業が再開しました

ブログ投稿者:社会学科 教授 千田 有紀

久しぶりの武蔵大学のキャンパスです
10月に入ってから、対面の授業がまた再開されました。久しぶりに見る皆さんの顔にホッとすると同時に、オンラインと対面授業とのどちらがいいかと聞くと、去年とは打って変わって「オンラインがいい」という回答が圧倒的多数を占めることに驚きました。新型コロナウィルスの発生からほぼ1年半が経過し、コロナ禍での生活様式にも慣れてきたということなのでしょうか。また、慣れるにしたがって、オンラインならではの良さにも気が付くようになりました。
例えば、卒業論文の指導の際に、近年は膨大な原稿を打ち出すことはせず、クラウドに保存するか送るかして、携帯電話やパソコンのようなデバイスで読んでもらうことにしていました。しかし、各々が別々に読んでいるという感覚はぬぐえませんでしたが、zoomの画面で共有し、具体的に赤を入れていく過程を共有することによって、一体感がうまれ、またリアルタイムに文章を直す過程が視覚としても共有されます。卒業論文の進行は、励まし合いが少ないためか例年よりも遅いものの、指導の共有はされているように思います。
1年生とは図書館を利用して、それぞれ本を探索してもらい、その本についての発表をしてもらいました。親睦を深めるためと、図書館の利用の仕方を覚えてもらうため、また図書館にも馴染んでもらうためです。そのようなことは当然、オンラインではできず、リアルに本を探せる図書館や、ワイワイ話し合う雰囲気もまたいいものだなと思いました。未曽有の事態に、私たちは新たな生活様式を作り出しつつありますが、試行錯誤しながらその過程はもう少し続きそうです。