社会学部ゼミブログ

2021.07.16

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青空教室はじめました

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 南田 勝也

車座になることは望ましくないので、みんな一方向を向いて座っています。なお、教師ポジションに立っている彼は学生で、ソーシャルディスタンスについて説明しています。
武蔵大学は東京都23区内に位置する大学で、新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言下では、全面的にオンライン授業を実施していました。もちろんゼミも例外ではなく、毎週ZOOMで「こんにちは」とやっていたわけですね。その緊急事態宣言が2021年6月20日に解除され、ゼミを含む多くの授業が対面へと移行しました。
少年よ、大志を抱け。大声は出せないので、みな心の中でそう叫んでいます。実は彼/彼女らは就活生なので、さまざまな想いが胸に去来しています。
 とはいえ、6月21日以降も東京都はまったく予断を許さない状況で、まん延防止等重点措置区域指定の状況がつづいていました。せっかく始まった対面授業ですが、マスク着用、体温測定、手指消毒は当然のこととして、アクリル板で区切られた教室内では議論をすることも大声でしゃべることも許されません。そこで南田ゼミでは、初の対面ゼミを、様子見を兼ねて青空教室にしてみました。芝生の上に書物を持ち込み、開放空間で各々の読書にいそしむわけです。
熱心に読書をする学生。リスのように丸くなっているのは書物にのめり込んでいる証ですね。
さて、こうした試みをしてみたわけですが、7月12日に緊急事態宣言が再発令されてしまいました。その間わずか3週間。対面できたのは各ゼミで3回程度。またもやオンラインゼミに舞い戻ることと相成りました。
ただし、変化もありました。オンラインでのZOOMゼミ再開後、学生同士の対話、また教師と学生間の議論がフランクになり、ぎこちなさがなくなりました。たとえ数回、90分程度であっても、対面での直接コミュニケーションの大切さを痛感した次第です。