社会学部ゼミブログ

2021.07.08

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グループワークを通じた学び

ブログ投稿者:社会学科 准教授 人見 泰弘

報告を受けてグループで意見を出し合うゼミ生たち.楽しそうであります
6月下旬、武蔵大学では感染症対策を取りながら、一部の科目で対面授業が行われました。大学キャンパスでも学生の声が聞こえ始め、静かなキャンパスもにわかに活気づいています。

こちらは学部2年生対象のゼミです。前後期の一年間をかけて社会調査の方法を学ぶ科目でもあり、今年度のゼミでは移民や都市をテーマとした社会調査を行うことにしています。
 
社会調査のテキストや調査データをもとに書かれた学術論文や文献資料を読み解きながら、調査テーマや調査手法を学んできました。この日はこれからグループごとに行う社会調査の計画案を報告しました。グループで設定した調査テーマはなにか。そのテーマについてこれまでにどんなことが分かっているのか。調査ではだれに・どんなことを聞き取ったり、なにを観察したりする必要があるか。どのように相手に調査をお願いすればよいか。どんなふうに調査データを整理・分析していけばよいか。ここからどんな結論が導き出せればよいか…などなど、それぞれの報告を受けてグループごとに話し合います。お互いの報告を聞きながら同時に自分たちの調査計画を見直す機会でもあり、ピアレビューを通じてゼミ生は社会調査の方法を学び合っていきます。
各グループで出た意見をゼミでシェアし、ブラッシュアップにつなげます
入学以来、遠隔授業が続いてきたこの学年にとって、大学で授業に参加する経験は新鮮なものでしょう。これまで画面でしかつながらなかったゼミ生とリアルな画面でつながりながら、ゼミ生たちは活発に意見を交わし合います(お互いの声や様子もわかって、なにより楽しい雰囲気)。
 
この日の発表からさらにブラッシュアップを重ね、調査計画を練り上げていきます。さて、どんな調査が行われ、そこからどんな社会の姿が見えてくるでしょうか。このゼミは後期も続き、年明けに調査成果をまとめた報告書をまとめ上げることが目標です。まだまだ長い道のりですが、後半もしっかりがんばりましょう!