社会学部ゼミブログ

2021.06.21

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今年もゼミ生によるラジオ放送がスタート

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 松本 恭幸

副調整室でミキサーの操作をする学生達
メディア社会学科の松本ゼミでは毎年、地域メディアと地域づくりをテーマに、学生達が全国各地を訪れ、そこで地域の抱える様々な課題に取り組む自治体、企業、NPO/NGO、そして様々な地域メディアを取材し、それをCATV向けのレポート番組にして放送するとともに、そうした現場に関わるキーパーソンをゲストにお招きして、公開でお話をうかがうトークイベントをライブハウス等で行ってきました。
ただ今年度はコロナの影響で4月以降、まだ地方取材に出かけたり公開トークイベントを開催したりすることが出来ず、とりあえずそれに代わって大学と同じ西武池袋線の沿線にある東久留米市のコミュニティFM局「FMひがしくるめ」(愛称はくるめラ)で、毎月第3水曜日の夜18時から様々なゲストを招き、「コロナ後の新たな若者の生き方」について学生パーソナリティとトークする1時間番組、「ポストコロナ時代に向けて」の放送を昨年度に引き続き6月から再開しました。
スタジオで放送する学生パーソナリティ
6月16日(水)の今年度第1回目の放送では、「ポストコロナ時代のライターの仕事」というテーマで、かつてフリーライターとして活躍され、今、『週刊金曜日』編集部で編集者をされている岩本太郎さんをゲストにお招きし、これからの『週刊金曜日』のような雑誌媒体(5年前から電子版も発行しています)の紙とデジタルの読者層の傾向の違いや、今日、多くの雑誌の廃刊のニュースが続く中で『週刊金曜日』のような雑誌ジャーナリズムを担う媒体は、これからどんな方向を目指そうとしているのかについて、学生達が話をうかがいました。
番組の中では、コンテンツを生み出す担い手である編集者やライターのあり方(仕事の仕組み)は、『週刊金曜日』がこれから5年、10年と続いていくとしたら、従来のコアな市民読者層の高齢化が進む中でどうなっていくのか、また商業誌から仕事を請け負う職業人としてのフリーライターが絶滅しようとする中、これからの(一定の確からしさを担保して情報を伝える)雑誌ジャーナリズムの行方といった点についても、突っ込んだトークがなされ、メディアについて学ぶ学生達にとってとても勉強になりました。
なおゼミ生によるこの「ポストコロナ時代に向けて」の番組は、「FMひがしくるめ」のサイトから全国どこでもネットで(オンデマンド放送ではなくサイマルで)聴くことが出来ますので、よろしければ来月の第三水曜日(7月21日)の放送、ぜひ多くの方に聴いていただけますと幸いです。