社会学部ゼミブログ

2021.01.28
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恋愛の社会学2020 —社会調査でわかる武蔵大生恋愛事情・パート2—
ブログ投稿者:社会学科 教授 中西 祐子

また、今回はスマートフォンからも回答できるようにしたため、空き時間に手元のスマホからアクセスできることも高評価でした。そのおかげもあってか、今年も学内260人ほどの回答を集めることができました。
それでは、以下にその結果の一部をご紹介しましょう。

「現在いる」と答えた人は26.7%でした。「今はいないが以前いた」は42.6%、「これまでいたことはない」人も30.6%いました。皆さんのイメージする大学生の姿より「恋人がいる人」が少ないかもしれませんが、実は4年前と今年とでそれほど傾向は変わっていませんでした。

「絶対結婚したい」と答えた一途な人は、わずか24.6%に過ぎませんでした。一方、「結婚したいと思うが、他にいい人が現れたらしない」と答えた人は47.8%もいました。「結婚したいと思わないが、他にいい人が現れなかったらしたい」は15.9%、「結婚したくない」が11.6%でした。皆さん、わりとドライな恋愛をしているようでもあります。
ちなみに、今回設けたこの4つの選択肢は、ゼミ生たちがサブグループ活動中にひらめいたものだということです。当初は今の恋人と「結婚したい」「結婚したくない」の2択にする予定でしたが、話し合いを重ねるうちに、「もっと一人一人の心情は複雑だよね」ということになり、このような絶妙なニュアンスの選択肢が完成したのです。
ゼミの醍醐味とは、このように他の人と意見を交わしているうちに自然と新しいアイデアが生まれてくるところにもあります。

「告白しないまま付き合い続ける」ことをどう思うか聞いたところ、「とても不満」「やや不満」と答える人は多く、あわせて7割を超えていました。
それでは、好きな人がいれば、みんな勇気をもって告白できるのでしょうか。
実は、「告白」という行為は学生たちにとってはなかなかハードルが高い行為のようでした。「好きな人がいたら告白できる」かについて、「いつもできる」と答えた人は極めて少数派(6.2%)で、今度は7割近くの人が「(告白は)できない」(「あまりできない」+「全くできない」)という回答でした。
現代の大学生にとって、恋愛は、まだまだ難しい課題のようです。