社会学部ゼミブログ

2019.07.06

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卒業論文をうまく書いてもらう方法

ブログ投稿者:社会学科 教授 千田 有紀

武蔵大学では、3年生から卒業論文を書くための専門ゼミに2年間連続で所属する(1年次は、初年度の基礎ゼミと応用ゼミ、2年生では、社会学方法論ゼミと、4年間ずっとゼミには所属する)。

長い教師生活で、学生さんによい卒論を書いてもらう方法を、みつけた。それは、一にも二にも、学生に仲良くなってもらうことである。

拍子抜けするかもしれないが、本当である。何しろ今まで長い論文を書いたことのない学生たちが、だいたい4万字の卒業論文を書き上げるのだ。友達同士の励ましは必要である。

しかしそれだけではない。学生が仲良くなれば、注のつけ方、表紙の作り方、文献の挙示の仕方をはじめとして、細かなルールをお互いに教えあう。そして「この間先生はこういってたよ」などなど、教えるという経験は、教える人の理解も深くするのである。

なによりも、楽しくフランクに授業中に話し合ってもらうというのは、とてもよい。先生が何かを言うよりも、友達との関係で学んだものは、学生の心にすっと入っていくのだ。

と言う訳で、ゼミのメンバーでランチに行った。場所は、江古田にある『プランポーネ』である。プランポーネは、東京では珍しいハラール・イタリアンのお店である。バングラディッシュ出身のマスターが、イスラム教徒が安心して食べられる料理を出している。個人的には以前あった鳥のカツが乗ったカレーがとても好きだったのだが、新しいカレーもまた美味だった。

これから仲良くなって、よい卒論を書いてくれることを祈っています。