社会学部ゼミブログ

2018.09.27

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ゼミそのものが「出会い」と「発見」

ブログ投稿者:社会学科 教授 内藤 暁子

私の社会学専門ゼミでは、「他者性と『私』 自文化と異文化の狭間を読み解く」というテーマで、ゼミを展開しています。さまざまな角度から、他者性=異文化との接点/ずれを考察し、「自分」の位置づけを問い直す作業を続けています。。

夏休みが終わる頃、内藤ゼミではゼミ合宿を行うことが多いです。普段は大学の教室でやっているプレゼンやディスカッションを、自然の豊かな宿泊施設の会議室に場所を移して行います。長時間に及ぶゼミの後にはレクリエーションを楽しんだり、時には、フィールドワーク調査を行うこともあります。

今年度、3年ゼミ前期では、結婚、家族、儀礼、多文化共生(マジョリティ/マイノリティ)、ジェンダー、宗教、呪術、贈与、観光、ポップカルチャー等といったテーマでグループ研究を行いました。合宿ではそうした研究を土台に、卒業論文に向けてのはじめの一歩として、各自の興味関心をプレゼンしました。

そうすると、前期中の研究がさらに分裂、融合して意外性のあるテーマにたどり着く学生や、これまでとは異なる論点から意見を言う学生、思いがけない領域に詳しい学生等がいて、教員にとっても新たな「出会い」です。教室ではとじていた殻がはじけることもあり、合宿は一泊でもゼミ生同士が改めて出会う場になります。ゼミ生たちが「○○さんって△△だったのね〜」と、お互いを「発見」しあっているのです。
そして、4年ゼミの合宿。みんな、9月末の卒業論文予備提出を控えて、必死にまとめの作業を行っています。真剣に矛盾点を批判しあったり、インタビュー調査の考察ポイントを指摘しあったり、頼もしい限りです。卒業論文の本提出まであと2ヶ月ちょっと。最後まで、頑張りましょうね!