社会学部ゼミブログ

2018.06.05

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卒論の取材に行くまで

ブログ投稿者:社会学科 准教授 安藤 丈将

私の4年ゼミでは、卒業論文の中間報告をしています。特別華やかなイベントがあったりすることもない、きわめて地味なゼミですが、ゼミ生全員がキャンパスの外に出て取材をし、その成果をもとに論文を執筆する(予定な)のが特徴です。

取材に行くまでにはたくさんの準備をしなくてはなりません。事前に自分が何を聞きたいのかを明確にしなくては、実りのある取材にはなりません。そのために、図書館に通い、たくさんの文献を読みながら、考えをまとめていきます。今後、自分の話を聞きたい人に依頼をし、実際に取材するというのも、学生にとっては決して簡単なことではありません。

私は、キャンパスの外に出て、人様のお時間を拝借して取材をすることが、学生一人ひとりにとって意義深いことだと考えています。過去には、ある村に向かう途中の山道で車酔いし、ふらふらになりながらたどりついて取材した学生、バスの終点から1時間半かけて歩かないとたどりつけない場所にある農場に1週間泊まり込んで取材した学生、取材先の施設で取材相手と親しくなり自分もスタッフの一員として働きながら取材した学生もいました。

通常の大学生活では会えないような人たちに話を聞かせていただくというのは、卒論に役立つだけではありません。自分の世界観を広げてくれて、その後の人生をより豊かに生きていくことにもつながります。取材を通じての貴重な経験を得るため、4年生は、今日も準備に励んでいます。自分の時間を割いて話を聞かせてくださる方々に対する感謝を忘れずに、たくさんのことを学んできてほしいです。

  • 写真1:自分の考えをノートに整理する
  • 写真2:報告者のペーパーの課題を発見する