社会学部ゼミブログ

2014.04.16

  • 社会学部
  • メディア社会学科

ドキュメンタリー制作 テーマを出し合う

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 永田浩三

写真1
2年の永田ゼミ・メディア社会学実習では、本格的なドキュメンタリー番組を制作し、冬はフェスティバルに出品し、年度末にはJCOMでの放送も行います。4月5日からスタートして2回目。それぞれがテーマを持ち寄りました。まだまだ発想だけのレベルですが、ゼミの仲間がなにを考え、なににこだわっているのかを知る上で、貴重な機会です。
写真3
駅前や商店街で、大手資本に負けないで息を潜めて生きている小さな店は、どんなオーナーが経営しているんだろう。街の貧困を野宿者の問題から追求したい。伝統の世界で孤高をたもってがんばる職人さんを知りたい。街のひとたちに、ただひたすら「なぜ」という質問をぶつけてみたい。究極にマイナーなスポーツを紹介したい。監視カメラがあふれる社会って、どこか変じゃない?東京の中のアイヌの文化を知りたい。50歳を超えて新しい仕事を始めた母は、なにがたのしくて添乗員になったのか。スマホで目に付く不思議な顔文字は、だれが考案し広まったのかを探っていく、といった案が出されました。
写真2
ドキュメンタリーは、テーマが命です。せっかく1年かけてつくるわけですから、やりがいがあり奥の深いテーマをからスタートしてほしいものです。きょうの発表から見えてきたことは、この慌ただしい世の中から少し離れたところで、大事なもの、ほんとうのものを見つけたいという学生たちの思いがあふれていることでした。
写真5
この時期は、ゼミでもっとも苦しくかつ楽しい時期です。どうかのたうちまわって考えに考えてください。徹底的に調べてください。そして素晴らしい現場に出会ってください。
写真4
今回、目出ししたテーマのなかで、最終的な作品までつながるものは、多くないかもしれません。でもそんなものです。企画書は書くものです。そして落ちるものです。それでも歯を食いしばって出し続けることで、いずれの日にか日の目を見るものです。めげない。あきらめない。そうした体験がみなさんをびっくりするほど成長させてくれます。お互いにがんばっていきましょう。