社会学部ゼミブログ

2014.01.23
- 社会学部
- メディア社会学科
学んだ成果を後輩へお返し
ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 山下 玲子

山下ゼミでは毎年3年次の後期に、質問紙調査の実習を行います。その時は、たいてい、受講者数の多い先生の講義の時間をお借りして、調査を実施させていただいています。ゼミ生は、貴重な時間をせっかくいただいているのだから、自分たちにとって有意義な研究をすることはもちろんのこと、調査に回答してくださる学生の皆様にも学びの機会を提供できることを意識しながら、調査を企画しています。
今年度は、メディアリサーチBというメディア社会学科1年次の必修の授業にお邪魔させていただきました。この授業は、メディアにかかわる調査の方法について学習する授業です。そのため、授業の学習内容に沿う形で、広告の効果に関する心理学実験的な調査を行いました。

調査の結果、「好感度の高いタレントを起用した広告は、そうでない広告よりも広告効果が高い。しかし、ただ好感度が高いだけではなく、製品とタレントのイメージがマッチしていることが必要である」ということが明らかとなりました。そして今年度は、この成果を、あらためて同じメディアリサーチBの授業で、報告する機会もいただきました。

ゼミ生は、データをしっかり分析するのみならず、1年生にも理解できるように自分たちの研究成果を発表するという課題に真剣に取り組みました。そして、発表の当日、1年生たちは真剣なまなざしで報告を聞いてくれました。1年生にとっては、調査の結果のみならず、研究や分析の方法、さらに3年次のゼミ活動のイメージが伝わる場となったと思います。
このように、上級生が学んだ成果を学科の後輩たちへ伝えることで、お互いに学び合う、そのような場を提供できるのも、武蔵の社会学部のゼミならではの光景です。