社会学部ゼミブログ

2013.12.18

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食と農の在り方を考える

ブログ投稿者:社会学科 准教授 安藤 丈将

私のゼミでは今、「練馬区の食と農」に関する調査をしています。練馬区は東京23区で最も農地率の高い区で、区内にはユニークなマーケット、カフェ、レストラン、農場が数多く存在します。ゼミ生は三つのグループに分かれて、地元野菜の復活に取り組んでいる農協の職員さん、地域住民に農業体験の機会を提供している農家さん、武蔵大学の屋上でとれたハチミツを原料にしたスイーツを提供している障がい者就労支援カフェの職員さんにお世話になっています。地域の方々に直接インタビューをすると同時に、社会学的な物の見方を使いながら、その取り組みを分析しているところです。

 

食品偽装のニュースが世間を賑わす中、今、多くの人びとが食べ物の安全性に不安を持っています。その一方で、国内の農家の高齢化が進み、私たちは、自分の食べる物を遠くの見知らぬ誰かに依存する度合いが高まっています。こうした状況の中、練馬の地域を舞台に繰り広げられている三つの取り組みは、私たちの食と農のあり方に、違った未来を示してくれるものです。

 

写真は10月に行われた中間報告の様子です。1月に予定されている最終報告会ではゲストも招き、ゼミ生にとってはより緊張感のある中で発表してもらうつもりです。残りの時間で、どこまで理解を深めることができるでしょうか。私も報告会を楽しみにしています。

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