社会学部ゼミブログ

2013.06.24

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図書館ガイダンスに行ってきた

ブログ投稿者:社会学科 准教授 矢田部 圭介

図書館ガイダンスに行ってきた
図書館ガイダンスの様子

「先生、図書館で探したんですけど、卒論に使えそうな参考文献も資料はありませんでした。どうしましょう?」この学生さんは、たぶん「図書館で」というのを、ちょっと誤解をしてるようです。

 

この学生さんは、きっと図書館の「中にある」参考文献や資料を探してみたんでしょう。武蔵大学の図書館はけっして小さくはありませんが、それでも所蔵して いる本や資料には限りがあります。ですから、図書館に所蔵してある中にはお目当てのものがないってことは、ありうることです。

 

でも、自分の卒論のために役に立つ参考文献や資料は、世界のどこかには必ず存在します。だから、参考文献や資料を探す場所は、図書館の中ではなく、世界の中でなければなりません。そして、図書館というのは、むしろ、世界中の参考文献や資料を探すための、アクセスポイントなのです。つまり、「図書館で」というのは、図書館の 中にある参考文献や資料を探すのではなくて、図書館を使って、世界中にある参考文献や資料を探すことなわけです。

 

こういうことは、口を酸っぱくして話すよりも、実際にやってみせる方がわかりやすい。

ということで、私が担当する3年生の専門ゼミでは、前期の終わりの卒論構想報告の前に必ず、図書館ガイダンスの機会を設けるようにしています。

武蔵大学の図書館は、このガイダンスの仕組みがよく整備されています。ゼミ単位でのガイダンスでは、難易度別の「おまかせコース」のほか、ゼミの担当教員 の要望に応じて、とくに解説してほしいツールやデータベースの種類を組み合わせたオーダーメイドのガイダンスも実施してくれます。

 

今年も、私の担当する3年生の専門ゼミでは、図書や論文や新聞記事のデータベースへのアクセス方法を学ぶためのオーダーメイドガイダンスを実施してもらいました。講師の図書館の職員さんに丁寧にデータベースの使用方法を解説してもらい、学生たちはパソコンをさわりながら、実際にデータベースを使って世界中の資料へアクセスする経験をしていきます。終わったころには、何となく、これで卒論が書けそうだ、という雰囲気が漂っているから面白いものです(ほんとは、ここからス タートなんですけどね…)。

 

このほかにも、武蔵大学の図書館には、学生個人向けのガイダンスのメニューも豊富にそろっています。個別のデータ ベースの使い方はもとより、「統計情報の調べ方」とか「企業・業界情報を集める」「就職活動に役立つ情報を集める」なんていうガイダンスも用意されてい て、学生自身のニーズと都合に応じて、無理せず、必要な情報収集の方法を身につけることができるようになっています。

 

こういう親切な図書館をもつ武蔵大学の学生たちは、とても幸せだと思います。ゼミの学生たちには、この使い勝手のいい図書館を、これからたっぷり使い倒して、充実した卒論を書いてもらいたいと思います。