社会学部ゼミブログ

2012.07.06
- 社会学部
- メディア社会学科
ファインダーをのぞくことは、パンクだぜ
ブログ投稿者:メディア社会学科 永田浩三
永田ゼミでは、実際にドキュメンタリーやドラマの制作をしたり、写真展を開催したりします。自分たちで作品を作る中で、気づき、習得するものが多いと考えるからです。7月前半は、まさに制作のひとつの山場に差しかかります。2年生は、ドキュメンタリー作品のテーマ(今年は18人で9作品)がすべて出そろい、ロケが本格化します。「若年認知症のひとの素顔と内面」「練馬ジャズ・フェスの舞台裏」「折り紙アーティスト」「心の目を持つギタリスト」「版画家デ イビッドさん」「潜入高校生雑誌・編集部」「巨大ネジの職人たち」「輝く笑顔の遺影を撮る」そして変わったところでは、「探検・男性裸体像の股間」というのもあります。みな11月までに完成し、12月に公開上映会、来年3月放送をめざして、夏休みも関係なく、頑張る日々が続きます。
そして3年生は、卒業論文・卒業制作に向けて、これからテーマを絞っていきます。そのために、6月14日、スペシャルゲストをお呼びし、2・3・4年合同のゼミを開きました。

お越しいただいたのは、写真家として熱烈な支持を集めるハービー・山口さん。愛用のライカを手にし、これまでのオリジナルプリントをもとに、ひとを撮るとは、どういうことかを語ってもらいました。

ハービーさんは10代半ばまでは、病気でベッドにくぎ付けの日々を強いられました。彼の世界を開いてくれたのがカメラでした。ファインダーの向こうに見える笑顔を探すことに目覚めたハービーさんは、たったひとりヨーロッパへ渡ります。半年のつもりが、気が付いたら10年。そこで多くのミュージシャンに出会います。ある時、地下鉄の座席に座っていたら、そこにカリスマのようなアーティストが立っていました。「撮影していいですか」「もちろん、やりたいことをやるのが、パンクだぜ!」この言葉が、その後の彼の支えとなりました。
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写ったひとは その後ビッグになるという伝説 -
ご本人による撮影が始まった -
ゼミ生たちの はじける笑顔 普段もこうだといいな
そ の話を聞くゼミの学生たちの目の輝き。若いって素敵だなあと思う瞬間です。やりたいことをやるのがパンクだぜ、そう、やりたいことをやるのがゼミでもあり ます。3年生は、自分たちで脚本を完成させ、千葉県銚子で合宿し、ドラマを3本上映します。それも、パンクなものであってほしいと思います。