社会学部ゼミブログ

2012.06.26

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いいテキストなんですよ、これが

ブログ投稿者:社会学科 矢田部圭介

いいテキストなんですよ、これが

大学に進学すると、高校との違いにとまどうことは、たくさんあると思います。なによりもまず、学び方そのものが、がらっと変わりますから。
教室に座って、授業を聞いて、ペーパー試験に備える。たぶん、高校時代の勉強は、基本的には、「教えてもらう」ものだったことでしょう。

 

大学では、それだけではすみません。自分で動いて自分で学ぶゼミや実習といったスタイルの授業。授業をふまえて自分で行った研究を提出するレポートという評価方式。こういう、座って教えてもらうのを待っているだけでは対応できない世界に、大学では直面するからです。
こうした世界でうまくやっていく技術──スタディスキル──を身につけること。もちろん、それは、大学を卒業してからも、自分で課題を見つけ、解決し、それを人に伝え共有するという、仕事場や市民生活のなかで必要なことでもあるのです。
このため、社会学部では、1年生に「基礎ゼミ」を必修にしています。ここで、丁寧に、こうしたスタディスキルを身につけてもらうトレーニングをするわけです。

 

私が担当している、今年の「基礎ゼミ」のクラスでは、ただいま、スタディスキル修得の一環として、ゆっくりと段取りをふみながら、半期をかけて、レポートを書き上げるトレーニングの真っ最中です。
テーマを設定し、基礎資料にあたり、仲間と語り合いながら、アウトラインを作って、行きつ戻りつしながら、草稿を書き上げ、それをもとに報告を行って、仲間からアドヴァイスをもらい、完成版のレポートを仕上げる。
いちど、この流れを丁寧にたどっておけば、いつでも応用可能(なはず)ですから。

 

さて、じつは、この「基礎ゼミ」でのスタディスキルの修得に、大活躍しているテキストがあります。

 

南田勝也・矢田部圭介・山下玲子『ゼミで学ぶスタディスキル』(北樹出版)

いやあ、これ、ほんとにいいテキストなんです。大学の授業の受け方、レポートの書き方、レジュメのつくり方、ゼミでの議論の仕方など、大学生に必要なスタディスキルの基本が、懇切丁寧にしかも具体的に(これが大事)、解説されています。
2011年度から社会学部の「基礎ゼミ」の共通テキストに採用されていて、好評です。
大学1年生にかぎらず、大学での学びに再入門したいと思っておられるみなさま、ぜひご一読ください。

 

えっ、も、もちろん、私の名前が、この本の著者の名前に混じっているからって、ほめているわけではありませんよ…。ほ、ほんとに…。