社会学部ゼミブログ

2011.08.17

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  • メディア社会学科

ドキュメンタリーとドラマの制作快調

ブログ投稿者:メディア社会学科 永田浩三

2年実習(永田クラス)では、およそ8か月かけて、ドキュメンタリーの制作に取り組みます。今年の仲間は、例年になくスタートダッシュが順調で、6月にはテーマやロケ場所が決まり、撮影が始まっています。「女子大とはどんなところか」「江戸のからくり人形師」「国立新市長への密着」「障がいを持つ人たちのパンづくり甲子園」「街頭パフォーマーの生き残り」漫画家たちのアパート共同生活」「留学生たちのフクシマ体験」「車いすバスケットボール」といったバラエティーに富んだテーマに、2人1組で取り組んでいます。先日は、私も「女子大」チームのロケに同行しました。東京女子大の授業やゼミの場をお借りして、2年生はインタビューを試みました。「女子力の使い分け」「社会人との合コンでのふるまい方」「祖母・母・そして本人という3代のプレッシャー」といった、武蔵大学では体験できないような、知られざる話が次々に出てきました。また、「漫画家たちのアパート生活」のチームは、赤塚不二夫さんが住んでいた、南長崎の紫雲荘に漫画家志望の若者たちが入居し、プロを目指す物語で、入居できるかどうかをめぐって、地元の人たちによる面接の現場を撮影しました。マンガ一筋の日常とはどんなものか、その厳しくかつ夢のある日々を、しっかり記録してほしいと思います。

 

一方、専門ゼミ3年生たちは、銚子の地域調査をもとに、地元の人たちと一緒にドラマ制作を進めています。タイトルは、サクランボやパンを使ってミニ・アニメを作りました。室内は武蔵大学のキャンパスでロケをすませ、合宿で、現地の本格ロケを行い、最終日には、地元・銚子の方々に見てもらう上映会を開きます。銚子も3月11日の震災で、ヨットハーバーなどが被災しました。また、原発事故で、魚の水揚げにも深刻な影響を受けています。観光客も激減しています。そんななかで、なんとか地元の方々と、銚子の素晴らしさをアピールできるようなドラマになればと願っています。どこまでうまくいくか。今からドキドキしています。2年も3年も、映像制作という作業を通じて、世の中と向き合い、人との素敵な出会いを見つけてほしいと思います。学生たちの持っている力は、目をみはるものがあります。それを力まず、恥ずかしがらず、外に向かって出してもらいたいと日々願っています。

  • ドキュメンタリーとドラマの制作快調01
    東京女子大でのロケ
  • ドキュメンタリーとドラマの制作快調02
    ドラマ「銚子で見つけた素敵な夏」
  • ドキュメンタリーとドラマの制作快調03
    スタジオでの撮影
  • ドキュメンタリーとドラマの制作快調
    タイトルはさくらんぼとパンで作ったもの