社会学部ゼミブログ

2009.06.12
- 社会学部
- メディア社会学科
ドキュメンタリーへの挑戦が始まった
ブログ投稿者:メディア社会学科 永田浩三
メディア社会学科2年の永田ゼミは、この春からスタートした新しいゼミです。
ゼミのテーマは、ビデオカメラによるドキュメンタリー番組制作です。
これまで、放送現場に長くいて、若いディレクターやビデオジャーナリストの研修とかにも関わったことはありましたが、1年を通じてお付き合いするのは初めてです。
ドキュメンタリーというものを、決して大げさに考えず、ひととひととのやりとりの中で、映像のかたちで記録していくことの面白さと奥の深さを知ってもらいたい。
そんな思いを、この2ヶ月お話してきました。
ゼミのテーマは、ビデオカメラによるドキュメンタリー番組制作です。
これまで、放送現場に長くいて、若いディレクターやビデオジャーナリストの研修とかにも関わったことはありましたが、1年を通じてお付き合いするのは初めてです。
ドキュメンタリーというものを、決して大げさに考えず、ひととひととのやりとりの中で、映像のかたちで記録していくことの面白さと奥の深さを知ってもらいたい。
そんな思いを、この2ヶ月お話してきました。

最初の課題は、3分のドキュメンタリー。素材は研究室での永田浩三というものです。取材の交渉が不要で、人権についても問題が発生しないという理由で決めました。
私 の部屋のなかで、何かを発見し、テーマをしぼって、3分にして発表する。リサーチは1回だけ。ロケも1チャンス。編集はしないで、構成を考えて順番に撮っ ていきそのまま見せる。現場でリポートしたり、インタビューもしてよいが、ナレーションは、発表のときにナマでつける・・・
こんな条件でロケがスタートしました。15人のゼミで、3人ずつのチームが5組。
それぞれが、授業の合間をみて、私の研究室にやってきました。
私 の部屋のなかで、何かを発見し、テーマをしぼって、3分にして発表する。リサーチは1回だけ。ロケも1チャンス。編集はしないで、構成を考えて順番に撮っ ていきそのまま見せる。現場でリポートしたり、インタビューもしてよいが、ナレーションは、発表のときにナマでつける・・・
こんな条件でロケがスタートしました。15人のゼミで、3人ずつのチームが5組。
それぞれが、授業の合間をみて、私の研究室にやってきました。

私の本棚には、授業に直接関係のない雑多な本や、昼ごはんのスープDEおこげやクラッカー、映画のビデオやDVDが並んでいます。ゼミ生は、みなそんなものに目ざとく反応し、思い思いの作品を発表しました。

あ るチームは、本棚の片隅にあった、「星の王子様」の人形。それを聞き手にして、私の好きな映画女優の話を構成しました。先日亡くなった滝平二郎さんの「もちもちの木」。この本を手がかりに、私が影絵と出会い、その後テレビの世界に進んでいくことになる話を引き出したチームもありました。洗面台の脇にあった 雑司が谷・鬼子母神のお札。そこから、新しい世界に踏み出した私の不安と夢を聞いたゼミ生もいました。2人のゼミ生がリポーターになり、「先生、先生、こ れは何?」と私に対して、ひたすら質問を浴びせ、私がただただ翻弄されるのをコミカルに描いた3分間もありました。
学 生さんたちが作ったミニ作品は、どれもドキュメンタリーの入り口として、どれも可能性を感じさせるものでした。本人でさえ気がついていない、こころの内側 を明らかにしたり、ひとつのものから始まる思いがけないストーリー、それがドキュメンタリーの面白さです。今回ゼミ生たちは、そのことを私に気づかせてく れました。(いつか私の葬儀のときでも、上映してもらいたいものです。)
さて、これからは15分のドキュメンタリー番組に向けて、本格的なリサーチが始まります。
こ ころの世界を深く探求したいというひと。ダンスの世界に賭ける若者を描きたいひと。世の中に知られない仕事を紹介したいひと。食や農業の世界を見つめたい ひとなど、これまでいくつかの企画が出されました。これからは、現場に出かけてゆき、実際のロケに向かって動きだします。大変だけど、こころ震える出会い があり、チームワークの喜びがある。そんな体験を積み重ねていってもらいたいと願っています。
さて、これからは15分のドキュメンタリー番組に向けて、本格的なリサーチが始まります。
こ ころの世界を深く探求したいというひと。ダンスの世界に賭ける若者を描きたいひと。世の中に知られない仕事を紹介したいひと。食や農業の世界を見つめたい ひとなど、これまでいくつかの企画が出されました。これからは、現場に出かけてゆき、実際のロケに向かって動きだします。大変だけど、こころ震える出会い があり、チームワークの喜びがある。そんな体験を積み重ねていってもらいたいと願っています。