社会学部ゼミブログ

2009.04.30

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やきそば探麺隊で地方都市の現状をフィールドワーク

ブログ投稿者:社会学科 武田尚子

やきそば探麺隊で地方都市の現状をフィールドワーク
2009年度社会学科の3年生武田ゼミでは、ゴールデンウィークの1日を使って、富士山の麓の富士宮市へ出かけ、やきそばで町おこしをしている地方都市の 現状を見に行きました。出かける前に2週間にわたってゼミで文献を読み、富士宮市が昭和30年代に急速に工業化が進んだ典型的な地方都市の1つであるこ と、1990年代に入ってから「富士宮やきそば学会」を中心にやきそばで町おこしがアピールされるようになったことなどを勉強しました。快晴のフィールド ワーク日和、頭には必要な知識をたっぷりと詰め込み、お腹は空かせて、バスで富士宮に到着しました。
実 際に町を歩いてみると、浅間大社前の町の中心街には、やきそば屋さんより衣料品店が多く目立つことが意外で、ゼミ生たちは現在でも月1回は古着市が開かれ ていることなどを聞き出してきました。また、富士山からの湧き水が出る浅間神社に行って、昭和30年代に製紙会社が寄付した赤い大鳥居を見ると、製紙会社 と水がこの町の基本形を作ってきたことが実感されました。
 
東京からフィールドワークに来たことを歓迎してくれたお店では、おばちゃんにや きそばをごちそうになりながら、戦後に製紙工場で働いていた労働者の人たちには安くてお腹いっぱいになるものが必要で、麺になんでも混ぜ合わせて手早く出 来るやきそば屋さんが増えたことなどを聞き出してきました。
 
古くからあった浅間大社の門前町が、戦後に製紙工場の町へと変貌し、労働者が 増えて、やきそばのような安価なフードが人々の生活に浸透し、それがいま町の活性化に活用されているという町のストーリーを足で探りだし、地方都市のおば ちゃんたちのやきそばホスピタリティをハートでしっかりと受けとめて、探麺隊一同は満腹の楽しい1日を過ごしました!