社会学部ゼミブログ

2008.06.30

  • 社会学部
  • 社会学科

都市のサブカルチャー探検

ブログ投稿者:社会学科 武田尚子

2008年度社会学科の3年生武田ゼミでは、6月中旬に都市のサブカルチャー探検に出かけました。今回は高齢者のサブカルチャーを詳しく観察することにし、巣鴨の「おばあちゃんの原宿」に行きました。
都市のサブカルチャー探検
14人のゼミ生は、4つの小グループに分かれ、「ファッション調査」「おみやげ品調査」「商店街の店舗調査」「他の地域との商店街比較」の各テーマについて調べました。
 
まず、高岩寺の境内で、巣鴨名物の塩大福と醤油せんべいをおなかに流しこんで、パワーをつけ、各グループ別のフィールドワークにとりかかりました。
興味深い発見の一つは、おみやげ屋さんの店頭に貼られていた「求人募集」の多くが、「50歳以上」「55歳以上」の募集で、時給880円程度だったことで す。高齢者の参拝客、観光客が多く集まることに加え、それに応対するサービス業の従業員も高齢者であることは、高齢者に特化した社会のしくみがこの地域に 存在しているというローカルな特徴をよくあらわしています。
 
巣鴨の人気おみやげ品ナンバーワンは塩大福で、高齢者向けスイーツです。明治時代か ら製造されていたものの、メジャーになっていったのは1970年代からであるという「塩大福ストーリー」も克明に聴き出してきました。また、巣鴨名物「赤 パン」を実際にはいて着心地をためすべく、「赤パン」ボクサーパンツを購入した熱心なグループもありました。
 
また巣鴨地蔵通り商店街と池袋サン シャイン通りを比較すると、清掃方法が違う。江古田商店街と比較すると、2階建て老朽建造物の構造が違う。阿佐ヶ谷パールセンターと比較すると、巣鴨は観 光目的中心のみやげ品購入に特化した非日常的商店街であることなどにも気がつきました。
 
巣鴨のローカル特性について、ゼミ生による数々のオリジナリティあふれる発見があり、楽しく、おいしい、大満足のフィールドワークでした!!