社会学部ゼミブログ

2007.10.16

  • 社会学部
  • メディア社会学科

電子掲示板と政治の関係?

ブログ投稿者:メディア社会学科 粉川一郎

みなさんこんにちは
今日はメディア社会学科の3年生ゼミ、メディア社会学専門ゼミのご紹介をしましょう。
 
麻生太郎さん、ご存知ですか? 先日の自民党総裁選で、多くの一般の支持者が永田町に集まったと話題になった政治家。しかもその支持者たちはネット上での呼びかけで集まってきた人々だという点が注目をあびました。
 
私の3年生ゼミでは今、2ちゃんねるに代表される電子掲示板が引き起こすさまざまな現象に注目しています。特に「祭り」と呼ばれる、最近の匿名性電子掲示板によく見られる、見ず知らずの人々が作り出す新しいネット上のムーブメントのあり方に着目しています。
前期では、そうしたネット上の祭り、という言葉の定義や、昨今よく耳にするブログ炎上との違い、現実に祭りが引き起こされる様子などを実例にあたりながら丹念に調べていきました。
そうした予備知識の元に、この秋にまさに起こった新しい麻生太郎現象という新しいネット上の祭りにフォーカスを当てています。
 
一般には今回の麻生氏の人気は、彼自身がマンガに造詣が深く、いわゆるヲタクと呼ばれる人々に共感をもたれていることが原因だとされています。しかし、本当にそうなのでしょうか。
このテーマをゼミの学生に提案したところ、早速、これまで匿名性電子掲示板上で彼が話題になったスレッドのデータから、必ずしもマンガだけが理由ではないのではないかという傾向を見出してきた学生がいました。今は、そのデータから見られた傾向を元に、一般にマスメディアが作り出しているムーブメントとは違った切り口の人気のメカニズムがないか検証を始めています。
 
今、ちょうどゼミでの議論が白熱し始めています。このブログでもその様子をお伝えできればな、と思っています。